2024年4月15日は年金の支給日です。厚生労働省が2024年1月19日に公表した情報によれば、2024年度の年金額が例示され、2.7%の引上げが行われました。
40歳や50歳になると、多くの人が老後の資金計画に興味を持ちます。しかし、具体的な年金額が不明な人も少なくありません。
年金制度は、現役時代の収入や勤務期間によって決まります。現代では老後への不安が高まっていますが、年金制度の仕組みや受給額の目安を理解することで、老後の資金計画を立てるのに役立ちます。
今回は厚生労働省のデータを基に、最新の厚生年金と国民年金の受給額を詳しく見てみましょう。また、年金の平均受給額についても解説していきます。
1. 厚生年金と国民年金とは?公的年金の仕組み
日本の公的年金は、国民年金と厚生年金の2階建てになっています。
1.1 国民年金(1階部分)
- 原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務がある
- 保険料は一律
- 納付した期間に応じて将来もらえる年金額が決まる
1.2 厚生年金(2階部分)
- 公務員やサラリーマンなどが加入する
- 収入に応じた保険料を支払う(上限あり)
- 加入期間や納付額に応じて将来もらえる年金額が決まる
個人によって加入する年金や納付期間が異なるため、将来の年金受給額には個人差があります。
特に厚生年金は年収に応じた保険料を支払うため、より個人差が大きくなっています。
つづいて、本題である、厚生年金14万円以上もらえる人はどのくらいいるかもチェックしていきます。
2. 「厚生年金」60歳~90歳以上の年金月額は平均でいくら?【最新の年金一覧表】
ここからは、今のシニアの年金受給額の実態を見ていきましょう。
厚生労働省の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、平均年金月額を年齢別にチェックしていきます。
※以下の厚生年金は、すべて国民年金部分を含んでいます。
2.1 厚生年金の平均月額(60歳~69歳)
- 60歳:厚生年金9万4853円
- 61歳:厚生年金9万1675円
- 62歳:厚生年金6万1942円
- 63歳:厚生年金6万4514円
- 64歳:厚生年金7万9536円
- 65歳:厚生年金14万3504円
- 66歳:厚生年金14万6891円
- 67歳:厚生年金14万5757円
- 68歳:厚生年金14万3898円
- 69歳:厚生年金14万1881円
2.2 厚生年金の平均月額(70歳~79歳)
- 70歳:厚生年金14万1350円
- 71歳:厚生年金14万212円
- 72歳:厚生年金14万2013円
- 73歳:厚生年金14万5203円
- 74歳:厚生年金14万4865円
- 75歳:厚生年金14万4523円
- 76歳:厚生年金14万4407円
- 77歳:厚生年金14万6518円
- 78歳:厚生年金14万7166円
- 79歳:厚生年金14万8877円
2.3 厚生年金の平均月額(80歳~89歳)
- 80歳:厚生年金15万1109円
- 81歳:厚生年金15万3337円
- 82歳:厚生年金15万5885円
- 83歳:厚生年金15万7324円
- 84歳:厚生年金15万8939円
- 85歳:厚生年金15万9289円
- 86歳:厚生年金15万9900円
- 87歳:厚生年金16万732円
- 88歳:厚生年金16万535円
- 89歳:厚生年金15万9453円
2.4 厚生年金の平均月額(90歳以上)
- 90歳以上:厚生年金15万8753円
通常の年金受給開始年齢である65歳以降の平均年金は、14万~16万円程度です。
全年齢を対象にした平均月額は14万3973円ですが、厚生年金は収入に応じた保険料を支払うため(上限あり)、個人差が大きいという特徴があります。