株式市場の振り返り-記録的な閑散相場の中、日経平均株価は3日ぶりの反落

2018年4月2日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,388円(▲65円、▲0.3%) 3日ぶり反落
  • TOPIX 1,708.7(▲7.5、▲0.4%) 3日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,205.2(▲0.9、▲0.1%) 5日ぶり反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:653、値下がり銘柄数:1,346、変わらず:80
  • 値上がり業種数:5、値下がり業種数:28
  • 年初来高値更新銘柄数:66、年初来安値更新銘柄数:18

東証1部の出来高は9億5,673万株、売買代金は1兆6,740億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。先週金曜日から多くの海外投資家が3連休だったこともあり、市場参加者が極めて少なく、クリスマス・年末時期を除くと記録的な閑散相場となりました。

出来高、売買代金とも今年最低を記録しています。特に、出来高は10億株を下回る薄商いでした。

そのような中、日経平均株価もやや荒い値動きとなりました。寄り付き直後からプラス圏で推移し、後場の序盤には一時+143円高まで上昇したものの、その後は上値が重くなります。

そして、後場の終盤から急速に下げ始め、終わってみれば3日ぶり反落の安値引けでした。

なお、TOPIXも同じような値動きで引けています。

東証マザーズ総合指数は5日ぶり小反落、売買代金は3日連続の1,000億円超

東証マザーズの出来高は4,956万株、売買代金は1,114億円となり、いずれも先週末より減少しました。外国人投資家の影響が小さい新興市場は、大型株式市場のような極端な閑散相場にはなりませんでした。売買代金も3日連続で1,000億円を超えています。

ただ、総合指数は小幅ながら下落し、5連騰はなりませんでした。なお、終値ではかろうじて1,200ポイントを維持しています。

武田薬品工業が年初来安値を更新、ユニー・ファミマHDは3日連続で高値更新

個別銘柄では、武田薬品工業(4502)が値を下げて年初来安値を更新し、アステラス製薬(4503)や中外製薬(4519)も下落するなど、医薬品株の一角が冴えない値動きとなりました。

また、ソフトバンクグループ(9884)が再び大きく値を下げ、KDDI(9433)、楽天(4755)、NTTデータ(9613)など通信関連株も安く推移したようです。

その他では、三井不動産(8801)など不動産株が売られ、オリンパス(7733)も大幅下落となったのが目を引きました。

一方、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)は3日連続で年初来高値更新となり、資生堂(4911)も高値を付けました。

また、中部電力(9502)と関西電力(9503)が高値を更新するなど電力株が総じて買われ、任天堂(7974)も大きく値を上げて引けています。

新興市場では、先週末にストップ高となった神戸天然物化学(6568)が取引時間中に高値更新となりましたが、その後は売りに押されて小幅高に止まりました。全体的には、新興市場らしからぬ静かな値動きとなった銘柄が多かったようです。

青山 諭志