2024年3月22日、総務省から公開された「2020年基準 消費者物価指数全国 2024年(令和6年)2月分」によれば、生鮮食品・エネルギーを除く総合指数は前年同月比で3.2%の上昇。
前月比からは横ばいとなり、依然として物価高の状況は続いているようです。家計へも少なからず影響を与えていることでしょう。
筆者が日々、お客様から相談を受ける中で、地方から首都圏に引っ越しされた方から「物価が高い」という話をよく聞きます。都道府県によって家賃や物価などに大きな差が生じるため、物価の高低差に驚いた経験のある方も多いでしょう。
地域によっては収入や支出にも影響があるため、今後より貧富の差が生まれていくとも言われています。実際に、貯蓄額と平均年収は関係性があるのでしょうか。
今回は、47都道府県の平均貯蓄額と平均年収をランキング形式で見ていきたいと思います。記事後半では、2つのランキングをもとに「貯蓄額」と「年収」の関係性を探っていきましょう。
1. 【貯蓄】最新・都道府県別「平均貯蓄額ランキング(二人以上世帯)」の結果一覧
それでは早速、総務省統計局の発表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)二人以上の世帯」より、都道府県別の平均貯蓄ランキングをみていきましょう。
※二人世帯に限定し、県庁所在市別の順位を便宜的に各都道府県のものとしています。
同資料によると全国平均貯蓄額は1901万円。17位「香川県」、18位「広島県」が平均上下の境界線となりました。
そして気になる1位は「愛知県」の2659万円。そして「兵庫県」、「神奈川県」と続きます。
一方で、最も平均貯蓄が少ない都道府県は904万円の「沖縄県」でした。1位の「愛知県」とは単純計算で3倍ほどの開きがあるとわかります。
それでは、年収はどうでしょうか。次章からは年収ランキングと、貯蓄額と年収との関係性を探っていきます。