4. 中学受験はいかに負担を軽減できるかを考えるのも大切

そして、親にとって中学受験の中で大きな負担の一つが送迎と季節講習時のお弁当問題です。塾が終わる時間帯に仕事が終わり迎えに行ければ問題はありませんが、所属する部署や季節で終業時間が異なることもあります。どうしても間に合わない時は少し自習室などで待機してもらえるようにしてもらうことや、塾に早く行ける方が迎えに行けるようにルールを決めるようにしましょう。

とくに迎えが遅くなる時があるのなら、事前に事情を説明し塾側に理解してもらうことも大切です。送迎の遅れは「事故などに巻き込まれたのではないか」と不安がよぎります。日頃から話をし、迎えが遅れる時は必ず塾に連絡をして信頼関係を築いていくようにしてください。

受験学年になると季節講習会の授業も長くなり、午前から午後にかけて行われることもあります。そうなるとお弁当、いわゆる塾弁が必要なため、共働き世帯はお弁当を作る必要があります。季節講習会だけと時期は限定されますが、忙しい朝の時間帯にお弁当を作ることや食中毒の心配とかなりの負担増となります。

お弁当を持たせる代わりにコンビニのお弁当で代わりにする、または熱いご飯などを入れても大丈夫な食中毒予防に特化しているお弁当箱を買うなど塾弁対策をし、子どもの好きなおかずを聞いて作り置きをして受験期を乗り越えていきたいですね。

5. 小学校受験や中学受験は親が主導の受験

かつての小学校受験や中学受験では共働き世帯は不利というのが常識でした。しかし時代は変わり、共働き世帯が当たり前という世の中になっています。小学校受験でも中学受験でも共働き世帯の子どもが受験をし、合格するのは何ら不思議ではありません。

小学校と中学校の受験は親のサポートが欠かせない受験です。「共働きだけど自分が頑張らなくては!」と気負わず、年齢や学年ごとに気をつけるべきことを話し合いをし、作業を分担し、できることに集中してサポートしていくようにしましょう。

参考資料

中山 まち子