株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反落、一時▲540円安も下げ渋る

2018年3月28日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,031円(▲286円、▲1.3%) 3日ぶり反落
  • TOPIX 1,699.5(▲17.5、▲1.0%) 3日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,172.1(+7.4、+0.6%) 続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:571、値下がり銘柄数:1,436、変わらず:46
  • 値上がり業種数:3、値下がり業種数:30
  • 年初来高値更新銘柄数:33、年初来安値更新銘柄数:22

東証1部の出来高は14億1,231万株、売買代金は2兆7,387億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。NY市場の大幅安、とりわけ、ナスダック指数の急落を受けて様子見スタンスに徹する投資家が増えたようで、利益確定売りも出たと見られます。

ただ、売買代金は2兆7,000億円を上回るなど、閑散相場というような薄商いにはなりませんでした。

そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移しました。ただ、前場の序盤に一時▲540円安となり、後場にも▲500円超安の場面がありましたが、大引けにかけてやや挽回して引けています。

3日ぶりの反落ですが、終値では21,000円台をかろうじて維持しました。権利落ち分(約▲170円程度)を加味すると、予想以上に健闘したとも言えましょう。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、下落率は日経平均株価より小幅に止まりました。

東証マザーズ総合指数は続伸、売買代金は6日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,913万株、売買代金は974億円となり、いずれも前日より増加しました。増加はしたものの、新興市場の低調な商いは続いており、個人投資家の物色意欲は回復していないようです。売買代金も6日連続で1,000億円を割り込んでいます。

ただ、総合指数は小幅高となって続伸となりました。1,200ポイント回復に向けて動き始めているようですが、物色テーマの登場が待たれるところです。

ソフトバンクGが一時▲5%超安の急落、前日急騰のパナソニックは“行って来い”

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が一時▲5%超安の急落となり、終値でも▲4%超安の大幅安となりました。

また、米国ナスダック指数の急落を受けて、東京エレクトロン(8035)が一時▲5%超安の急落となり、SUMCO(3436)、アドバンテスト(6857)、ルネサスエレクトロニクス(6723)など半導体関連株が軒並み急落しています。

その他では、前日に急騰したパナソニック(6752)が急落して、前日の上昇分を一気に吐き出したのが目を引きました。

一方、京セラ(6971)が小幅高ながら逆行高で引け、村田製作所(6981)など電子部品株の一角も堅調に推移しました。

また、小売株ではニトリホールディングス(9843)が+3%高に迫る大幅高となり、総じて売られた自動車株ではホンダ(7267)が逆行高で引けています。

新興市場では、上場間もない新規IPO銘柄のファイバーゲート(9450)が取引時間中に高値を付けましたが、その直後から急落して大幅安で終わりました。また、ASJ(2351)が値を飛ばしてストップ高で引けたのが目を引きました。

一方、ジェイテックコーポレーション(3446)が安値を更新するなど冴えない値動きだったようです。

青山 諭志