株式市場の振り返り-日経平均株価は反発、後場に一気に切り返して高値引け
2018年3月26日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 20,766円(+148円、+0.7%) 反発
- TOPIX 1,671.3(+6.3、+0.4%) 反発
- 東証マザーズ総合指数 1,151.4(▲5.3、▲0.5%) 続落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,175、値下がり銘柄数:835、変わらず:73
- 値上がり業種数:23、値下がり業種数:10
- 年初来高値更新銘柄数:5、年初来安値更新銘柄数:171
東証1部の出来高は15億7,728万株、売買代金は2兆8,309億円(概算)となり、いずれも先週末より大幅に減少しました。確かに大幅減少とは言え、週初としては久しぶりに高水準の商いとなりました。先週末のややパニック的な売りが減り、下値を拾う投資家が増えたためと考えられます。
そのような中、日経平均株価は値幅の大きい動きとなりました。寄り付きからしばらくは先週末の流れを受けて、前場の序盤には一時▲270円安まで下落しましたが、後場の半ば過ぎから急速に切り返して一気にプラス圏に浮上しました。
結局、大引けに掛けて一段と買われ、高値引けとなる反発となっています。1日の値幅(高値と安値の差)は約418円に上りました。
なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、上昇率は日経平均株価を下回りました。これは、日経平均株価を構成する主力大型株への買い戻しが優勢だったことを物語っています。
東証マザーズ総合指数は続落、売買代金は4日連続で1,000億円割れ
東証マザーズの出来高は6,220万株、売買代金は898億円となり、いずれも先週末より減少しました。新興市場は大型株式市場のような力強い買い戻しの動きは見られず、盛り上がりに欠けた商いとなったようです。売買代金も4日連続で1,000億円を割り込んでいます。
また、総合指数も前場に付けた安値から急速に切り返しましたが、取引時間中には一度もプラス圏に浮上することはありませんでした。個人投資家の物色意欲の回復が待たれるところです。
ファナックやダイキン工業など主力株が反発、巨額赤字転落のリコーは一時▲6%安
個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)、ファナック(6954)、ダイキン工業(6367)、信越化学工業(4063)などの主力大型株が軒並み大幅反発となり、花王(4452)、資生堂(4911)、ライオン(4912)など内需ディフェンシブ銘柄も大幅高となりました。
また、三菱自動車(7211)が大きく値を上げ、いすゞ自動車(7202)やブリヂストン(5108)など自動車関連株の一角が買われたようです。その他では、オリンパス(7733)やオムロン(6645)などの上昇が目を引きました。
一方、先週末に巨額赤字転落の業績下方修正を発表したリコー(7752)が一時▲6%安の急落となり、終値でも大幅安となりました。また、コマツ(6301)が一時▲4%超安の大幅続落となり、安川電機(6506)も冴えない値動きとなっています。
その他では、主力大型株が総じて反発した中、ソフトバンクグループ(9984)と東京エレクトロン(8035)が続落となったことが注目を集めました。
新興市場では、そーせいグループ(4565)が取引時間中に昨年来安値を更新し(終値は小幅上昇)、約2年前に付けた上場来高値のほぼ3分の1まで値下がりしました。また、マネーフォワード(3994)が急落し、ブランジスタ(6176)も大幅反落となっています。
青山 諭志