4. ハウスメーカーで建てた夫婦「実際に住んでいる人の家を見学できた」
反対に良かった点として、「モデルルームや実際に住んでいる人の家を見学することができたので、色味や質感、大きさなどがイメージできて良かった」と挙げられています。
ハウスメーカーは各地の住宅展示場にモデルルームを配置していることが多く、さらに実際に建築した注文住宅を見学できる完成現場見学会などのイベントを開催していることがあります。
特に完成現場見学会は、いつでも見学できるモデルルームと違って実際に建て主がオーダーしたものなので、非常に希少性が高いといえます。
立地条件や周辺環境、建て主の家族構成、ライフスタイルに合わせて予算も考慮しながら建築されているため、自分のライフスタイルや家族構成、予算と重ね合わせながらより現実的な住まいづくりを体感することができます。
5. ハウスメーカーで建てた夫婦「地鎮祭や上棟式の準備がいらなかった」
他に良かった点として、「地鎮祭や上棟式に必要なものや、大工さんに渡すものなどの準備が不要で助かった」とも語ります。
国内で住宅を建築する時に行う儀式には、地鎮祭や上棟式などがあります。
いずれも、必ずしも行わなければならないものではありません。しかし縁起が良いとされているので、縁起担ぎや厄介払いの意味で、現在も行う方が少なくありません。
そしてこれらを行なう場合には、基本的に神主への依頼や儀式で使う笹竹、砂など(地鎮祭の場合)の用意は施工会社が行いますが、お供え物や初穂料(祝詞のお礼として納めるお金)は建て主が用意します。
しかしお供え物の用意なども全てハウスメーカーに任せることもできるので、仕事などが忙しくて準備する時間がない時には非常に便利です。
6. まとめにかえて
注文住宅を建てる際の依頼先には、ハウスメーカーのほかに地場の工務店があります。
工務店は会社規模は小さいものの、ハウスメーカーのように住宅が規格化されていません。
そのため設計の自由度が比較的高く、人件費や広告宣伝費もハウスメーカーほどかかっていないので、建築費が安いというメリットがあります。
したがって注文住宅を建築する際には、さまざまな会社の得意なことやできないことを知って、自分に合った建築会社を選ぶことが非常に重要になります。
参考資料
亀田 融