2. ペレニアルガーデン「多年草ならではの困りごと」も
2.1 開花期が短い
一年草はワンシーズンという短い寿命のため、次の世代を残す手段である種を作ろうと、多くの花を長期間咲かせます。一方多年草は開花期間が短く、枯れる心配がないので花数は少なめ。
どの季節にも花が咲く庭にするためには、植物の性質を活かした綿密な植栽計画が必要になります。
2.2 植えた場所を忘れがち
冬は地上部が枯れてしまうため、そこに苗を植えたことを忘れてしまいがち。新しい苗を植えようと土を掘ったときに、休眠中の宿根草の根を発見して後悔するのはよくあることです。
植えた場所を忘れないようにするには、名札を立てておくのがオススメ。別の場所から伸びてきた新芽を雑草と間違って抜くこともあるので、葉の写真を撮っておくのもよいでしょう。
2.3 夏越しが難しい
近年の日本は温暖化で夏は猛暑になる傾向が高まってきました。もともとヨーロッパのように冷涼な気候が原産地の多年草にとっては、高温多湿の日本では夏越しが難しいのが現実です。
高温対策を万全にしたつもりでも、高温に弱い植物は枯れてしまうこともあるでしょう。
2.4 イメージどおりにならない
多年草は植えられた場所の環境に合わせて生育するので、予想より大きくなり過ぎたり、案外うまく育たなかったりすることが多々あります。
必ずしも毎年花が咲くとも言い切れず、1年開花をお休みして翌年へのエネルギーを貯めることも。思いどおりにはならないものだと割り切って、じっくり待ってあげることも大切です。