LIMOが2023年04月にお届けした記事から、人気の記事をピックアップして再掲載します。

(初掲載*2023年04月12日)

4月14日は、今年2回目の公的年金支給日です。偶数月に前月までの2カ月分がまとめて振り込まれるため、今回の対象月は「2・3月分」の合算です。

現役時代はひと月に一度、給料日があるケースがほとんどでしょう。2カ月に1度の振込となると、お金を計画的に使う意識も求められてきそうですね。

今回は、2023年の「年金支給日」を確認するとともに、いまどきシニアの年金額事情を見ていきます。

1. 2023年度「年金支給日」一覧表

2023年度「年金支給日」一覧表

出所:LIMO編集部作成

公的年金の支給日は、偶数月の15日。15日が土曜・日曜・祝日の場合は、直近の平日に前倒しされます。よって、2023年4月は「14日」です。

2. 年金制度のおさらい

次に、日本の年金制度をおさらいしましょう。

日本の年金制度は2階建て

日本の年金制度

出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

日本の公的年金は、国民年金と厚生年金の2つの年金制度から成り立つため、「2階建て構造」などと呼ばれています。

2.1 国民年金(1階部分)

  • 加入対象:原則、日本に住む20歳から60歳未満の方
  • 保険料:一律(年度ごとに見直しが行われます)
  • 年金額:満額79万5000円(2023年度の年額)✕調整率(未納期間がある場合は減額調整)

2.2 厚生年金(2階部分)

  • 加入対象:主に会社員、公務員など
  • 保険料:報酬比例制(毎月の報酬により決定)
  • 年金額:加入期間や納付保険料により決定(国民年金の上乗せとして支給)

国民年金は「基礎年金」とも呼ばれる年金のベース部分で、年金保険料は全員一律です。

2階部分の厚生年金に関しては、現役時代の収入や、厚生年金加入期間によって老後の受給額に個人差が生じます。

次では実際の受給額事情をグラフで見ていきます。