年収1000万円以上ある人は「1000万円プレイヤー」などと呼ばれ、憧れる人も多いのではないでしょうか。
ただし、年収1000万円以上あっても貯蓄ができない人も意外に多いです。では、なぜ年収1000万円でも貯蓄ができないのでしょうか。
本記事では、高所得貧乏となる人の共通点を3つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 年収1000万円超の給与所得者は日本でたったの5.4％
国税庁長官官房企画課「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の年収分布は以下のとおりです。
1.1 給与所得者の年収分布
年収 割合
- 100万円以下 7.8％
- 100万円超200万円以下 12.7％
- 200万円超300万円以下 14.1％
- 300万円超400万円以下 16.5％
- 400万円超500万円以下 15.3％
- 500万円超600万円以下 10.9％
- 600万円超700万円以下 6.9％
- 700万円超800万円以下 4.8％
- 800万円超900万円以下 3.3％
- 900万円超1000万円以下 2.2％
- 1000万円超1500万円以下 4.0％
- 1500万円超2000万円以下 0.8％
- 2000万円超2500万円以下 0.3％
- 2500万円超 0.3％
年収が1000万円を超える人は、全体のわずか5.4％のみとなっています。約18.5人に1人しか年収1000万円を超える人はいない計算です。いかに1000万円プレイヤーが少ないかがわかります。
2. 年収1000万円で貯金ゼロの世帯はどれくらあるるのか
まずは、年収1000万円で貯蓄ゼロの世帯がどれくらいあるのかを確認してみましょう。金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査【二人以上世帯調査】令和4年調査結果」によると、世帯年収1000~1200万円で貯蓄ゼロの人の割合は以下のとおりです。
※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。
2.1 世帯年収1000～1200万円未満の単身世帯における金融資産保有額
- 非保有：16.7％
- 100万円未満：0％
- 100～200万円未満：5.6％
- 200～300万円未満：0％
- 300～400万円未満：5.6％
- 400～500万円未満：0％
- 500～700万円未満：0％
- 700～1000万円未満：0％
- 1000～1500万円未満：0％
- 1500～2000万円未満：16.7％
- 2000～3000万円未満：11.1％
- 3000万円以上：44.4％
- 無回答：0％
- 平均値：4428万円
- 中央値：2154万円
金融資産保有額の平均値は4428万円、中央値は2154万円とかなり高額です。
金融資産を3000万円以上保有する方が4割強。年収1000～1200万円未満の単身世帯は半数以上が金融資産を1500万円以上保有していることが分かりました。
一方で「貯蓄ゼロ」は16.7％。一定数が貯蓄をしていない、貯蓄できていないようです。
※上記の金融資産には預貯金以外にも株式や投資信託、積立型保険、個人年金保険などを含みます。
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