3. 運用利回りはどれくらい影響があるのか

さきほどのシミュレーションでは、年率3%での運用を前提としました。

ただし、実際の運用においては購入する銘柄や経済状況などによって運用利回りは変動します。そのため、運用利回りがどれくらい資産額に影響するのかを知っておくことも重要です。

運用利回り別にみた、月5000円の積立投資を続けた場合の25年後の資産評価額は以下の通りとなります。

月5000円の積立投資を25年間続けた場合の資産評価額

月5000円の積立投資を25年間続けた場合の資産評価額

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」

3.1 【運用利回り別】月5000円を投資した場合の25年後の資産評価額

運用利回り 資産評価額

  • 年率1% 170万円
  • 年率2% 194万円
  • 年率3% 223万円
  • 年率4% 257万円
  • 年率5% 298万円
  • 年率6% 346万円

運用利回りが年率1%の場合の資産評価額は170万円、運用利回りが年率6%の場合の資産評価額は346万円です。その差は2倍以上にもなります。

運用利回りがいかに資産評価額に大きな影響を与えるかがわかるでしょう。そのため、購入する銘柄を選ぶ際には過去の運用利回りや投資先などをよく調べることが重要です。

4. 少額からできるだけ早く資産運用を始めよう

新NISAはできるだけ早く始めることが重要です。

積立投資をする期間が長いほど、一般的に資産を増やしやすくなっています。

最初から無理に大きな金額を投資する必要はありません。

まずは「月5000円」などの少額からでいいので投資を始めてみることを検討してみてはいかがでしょうか。

参考資料

苛原 寛