ここではキャリアプランを描くためのステップについて考えてみましょう。

キャリアプランの描き方には大きく3つのステップがあります。

ステップ1:自分の理想を知る
ステップ2:自分が何に喜びを感じるか、価値を感じるかを知る
ステップ3:自分のスキル、自分ができること、得意なことを知る

各ステップについてじっくりと考え、何歳の頃に何をしていたいのかを考えてみましょう。

ただし、キャリアプランは、恐らくほとんどの方が1回立てて終わりにはなりません。数年おきに、「やってみたら意外とこういうことのほうが好きだった」「人にはこちらが評価される」などの情報が増えていきます。それらをもとに自分のキャリアプランの棚卸しをしてみましょう。

年齢とともに「自分が好きなことよりも人から評価されることを選択」するようになり、周りからの評価が上がって、キャリアも自然とアップしたという状態になったりもします。

もちろん給与が低くても、とにかく好きなことを極めるのも1つの選択です。大切なのは、自分の志向と、社内や市場からの評価を知り、それによって自分がどのような選択をするか、それを繰り返す機会を増やすということです。

定期的にキャリアプランを見直すことで、自分の志向、社内や市場における自分の価値も棚卸しすることができ、描いたキャリアプランの中で、今の自分に足りないものが何かを常に意識することもできます。それによって、必然的に自分のキャリアやキャリアプランを調整することができるでしょう。

キャリアプランを描くことの一番のメリットは、なりたい自分になるための選択の機会を増やすことによって、本当になりたい自分に近づいていけることではないかと思います。

キャリアプランを立てることで、普段何気なく生活しているだけでは意識できない、長期的な思考が身についてきます。短期的にも長期的にも目標が定まることで仕事のモチベーションも上がり、現在やることが明確になってくる方もいるでしょう。また、自分に今何が足りないのかを正しく自覚している状態になることもとても大切です。

最後に

今回はキャリアを中心にキャリアアップとキャリアプランについて見てきました。

時折ある誤解は、キャリアについて考えるのは正社員だけ、というものです。実際はそうではありません。アルバイトだから、パートタイム勤務だから、派遣だから、契約社員だから、学歴が…。そう考えてキャリアを作らない選択をしていませんか。

キャリアとは、長い時間をかけてあなた自身が積み上げていくものなのであり、自分の考え方や心がけ次第でこれからいくらでも変えていけるものなのです。まずは3年から始めて、5年、10年後のキャリアプランを描いてみるのはいかがでしょうか。

LIMO編集部