2023年4月ベストセレクション
LIMOが2023年4月にお届けした記事から、人気の記事をピックアップして再掲載します。

(初掲載*2023年4月10日)

2023年4月14日は2ヶ月に1度の年金支給日です。

行楽シーズンも到来し、支給日を待ちわびているシニアも多いことでしょう。

厚生労働省が2023年1月20日に公表した2023年度(令和5年度)の年金額の例によると、年金月額は3年ぶりにプラス改定となる見込みです。

ただし、実際の受給額は個人で異なるもの。

そこで今回は、国民年金と厚生年金に分けて、今のシニアが受給するリアルな年金月額を見ていきます。

老後の計画に役立ててみましょう。

1. 2023年度からの国民年金と厚生年金

厚生労働省によると、2023年度の年金額の例は次のとおりとなります。

令和5年度の新規裁定者(67歳以下の方)の年金額の例

令和5年度の新規裁定者(67歳以下の方)の年金額の例の表

出所:厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」

  • 国民年金(老齢基礎年金):6万6250円(1人分)※1
  • 厚生年金:22万4482円(夫婦2人分※2)

※1 2023年度の既裁定者(68 歳以上の方)の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額 6万6050円(対前年度比+1234円)。
※2 平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準

ただし、4月14日支給分は2022年度分なので、決定された年金が支給されるのは2023年6月からです。

2. 「国民年金」みんなはいくら受給しているか

ここからは、実際の年金受給額を見ていきます。

厚生労働省が2022年12月に公表した「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、2021年度末時点の国民年金(老齢基礎年金)受給額事情を見ていきましょう。

2.1 国民年金(老齢基礎年金)の受給額

厚生年金保険(第1号)年金月額階級別受給権者数

厚生年金保険(第1号)年金月額階級別受給権者数グラフ

出所:厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

〈全体〉平均年金月額:5万6368円

  • 〈男性〉平均年金月額:5万9013円
  • 〈女性〉平均年金月額:5万4346円

2.2 受給額ごとの人数

  • 1万円未満:7万27人
  • 1万円以上~2万円未満:28万4152人
  • 2万円以上~3万円未満:90万3006人
  • 3万円以上~4万円未満:274万9550人
  • 4万円以上~5万円未満:463万6048人
  • 5万円以上~6万円未満:791万730人
  • 6万円以上~7万円未満:1500万3006人
  • 7万円以上~:187万2466人

男女ともに、ボリュームゾーンは6万円~7万円未満です。