2. 【多年草ガーデニング】ナチュラルガーデンにおすすめの多年草6選。野趣あふれる花たち
ここからは、前ページでご紹介した植物をひとつずつ解説していきます。
2.1 ティアレラ
- 学名:Tiarella
- 科名:ユキノシタ科
- 草丈・樹高:20~50cmほど
- 開花期:4〜5月頃
毎年春にると、可憐な小さい花をたくさん咲かせる常緑多年草のティアレラ。
栽培が比較的簡単で、見た目の繊細さと反対に丈夫で日陰でもよく育つため、初心者にもおすすめです。シェードガーデンに彩りが欲しいときにも重宝します。
遠目に見たときのふわふわとした淡い花色と、くっきりとした葉の色とのコントラストに癒やされることでしょう。
※参考価格:200~800円(3号ポット苗)
2.2 リクニス・コロナリア
- 学名:Silene coronaria(Lychnis coronaria)
- 科名:ナデシコ科
- 草丈・樹高:60~100cm程度
- 開花期:5~7月ごろ
白い綿毛に包まれた葉に、ビロードのような質感で濃いローズカラーの花弁がパッと目を引くリクニス・コロナリア。ホワイトやピンクの花色のものも見られます。
すらりとした姿で草丈も高いので、草丈の低い花と組み合わせると花壇に立体感や動きが出ます。やせ地でも育つ強い草花ですが、高温多湿には気をつけましょう。
耐寒性がある常緑性多年草なので、花が咲いていない時期にはカラーリーフとして庭の彩りを豊かにしてくれます。
※参考価格:300~800円(3号ポット苗)
2.3 アスチルベ
- 学名:Astilbe
- 科名:ユキノシタ科
- 草丈・樹高: 20~80cm程度
- 開花期:5~7月ごろ
初夏の庭をピンクやホワイトなど明るい色の花で彩ってくれるアスチルベ。日陰でもよく育ち元気に咲いてくれるので、日当たりが良くない花壇や玄関先などでも育てることができます。
さらに、雨に濡れてもキレイに咲き続けてくれるのが嬉しいポイント。雨の中でけむるように咲く姿にはとても風情があり、雨上がりのつややかな美しさもまた格別です。
生命力旺盛でビギナーでも育てやすいアスチルベは、一度植えたら数年間は植えっぱなしでも大丈夫。土が極端に乾燥しないように気をつけましょう。
※参考価格:400~700円
2.4 3.4 サルビア(宿根性)
- 学名:Salvia
- 科名:シソ科
- 草丈:20~200cm程度
- 開花期:6~11月(品種により異なる)
「サルビア」というと赤い花を咲かせるものを連想する人が多いかもしれません。それはS・スプレンデンス(ヒゴロモソウ)という一年草です。実はサルビア(アキギリ)属は900種ほどあり、多くは宿根草で低木になるものもあります。
宿根サルビアは世界各地に分布し、ハーブや観賞用として幅広く利用されています。
品種が豊富なので、それぞれに合った育て方などをチェックしてお気に入りの色や姿形を見つけてください。
※参考価格:300~800円(3号ポット苗)
2.5 バーベナ
- 学名:Verbena
- 科名:クマツヅラ科
- 草丈:20~150cm程度
- 開花期:5月~11月ごろ
美女桜(ビジョザクラ)という別名を持ち、桜のような形をした小花がこんもりと集まるように咲くバーベナ。
花色や品種のバリエーションが豊かで、鉢植えで楽しんだり、花壇の主役にしてもステキ。ほふく性の品種はグランドカバーとしても活躍してくれます。長い期間咲くのも魅力です。
一年草か多年草か、ほふく性か立性かなど、品種により生育のリズムや育ち方が違ってきます。どのタイプのものをお迎えしたいのか、あらかじめイメージしておくとよいでしょう。
※参考価格:300~600円(3号ポット苗)
2.6 ツルニチニチソウ
- 学名:Vinca
- 科名:キョウチクトウ科
- 草丈:数m
- 開花期:3月下旬~6月上旬(葉の観賞期:3月下旬~10月)
パープル系の花色がキレイななツルニチニチソウ。ですが、花よりもむしろ葉を鑑賞するためのガーデニング素材として親しまれています。緑の葉に白や黄色の斑が入る品種も。
株元からたくさんの茎をのばしてつる状にほふくしながら生長するので、ハンギングバスケットから垂らしたり、フェンスに絡ませたり、グラウンドカバーにも利用されています。
※参考価格:300~500円(3号ポット苗)
3. 4. まとめ
お花も含めてその植物がもつ佇まいを楽しめるようなものをご紹介しました。
時間とともにその草花が変化していく様子も楽しみながら育てていきましょう。
それぞれの草花がもつナチュラルな風合いを活かしながら、ガーデンを癒やしの空間にしてみてください。
LIMO編集部