3. 春ガーデンをエレガントに仕上げる「野趣あふれる多年草6選」

​​ここからは、前ページでご紹介した植物をひとつずつ解説していきます。

3.1 ゼラニウム(ゼラニューム)

ゼラニウム(ゼラニューム) Pelargonium Zonal Group/フウロソウ科

真っ赤なゼラニウムの花が咲いている

crystaldream/shutterstock.com

  • 学名:Pelargonium Zonal Group
  • 科名:フウロソウ科
  • 草丈:20~100cm程度
  • 開花期:3〜12月ごろ

四季咲きで、温度管理などの条件が合えば一年中開花するゼラニウム。品種が多く、一重咲きや八重咲き、ハーブのように香るものやカラーリーフとして楽しめるものもあります。

生育旺盛でとても育てやすく初心者でも気軽に栽培できます。乾燥には強い反面、過湿には弱めのため、鉢植えの場合、表土が乾いたら水やりするようにしましょう。

庭植えの場合は、真夏に土がカラカラになったときにたっぷりと水やりすればOKです。

※※参考価格:300~800円前後(3号ポット苗)

3.2 ゲラニウム

ゲラニウム Geranium/フウロソウ科

ゲラニウム

Tatiana Foxy/istockphoto.com

  • 学名:Geranium
  • 科名:フウロソウ科
  • 草丈:40~60cm程度
  • 開花期:4~6月ごろ

キュートでシンプルな小花が風に揺れるゲラニウムは、ナチュラルでエレガントな庭づくりにぴったり。

ナチュラルガーデンの名脇役として、鉢植えで楽しむのもよし。一度植えるとこぼれダネで次第に増えてくれますよ。

※参考価格:300~600円前後(3.5号ポット苗)

3.3 クレマチス(四季咲き)

クレマチス(四季咲き) Clematis/キンポウゲ科

紫のクレマチスの花が咲いている

Orthosie/istockphoto.com

  • 学名:Clematis
  • 科名:キンポウゲ科
  • 草丈:15~300cm以上になる場合も
  • 開花期:4月中旬~10月ごろ

「つる性植物の女王」と呼ばれるクレマチス。品種も多く、色や形も豊富です。

花が次々咲く「四季咲き」と、1年に1度花開く「一季咲き」を上手に組み合わせ、周年でクレマチスガーデンを楽しんでみるのもステキですね。

※参考価格:1500円前後(3.5号ポット苗)

3.4 オステオスペルマム 

オステオスペルマム Osteospermum/キク科

オステオスペルマムの花が咲いている。色は鮮やかなピンク。

Maksims Grigorjevs/istockphoto.com

  • 学名:Osteospermum
  • 科名:キク科
  • 草丈:20~80cm程度
  • 開花期:1月~5月ごろ、9月~11月ごろ

オステオスペルマムは耐寒性が高く、3月ごろにキュートでエレガントな花を咲かせます。花びらの形や色はさまざまなタイプがあり、インパクト強めのビジュアルです。

スプーン型の花びらを持つ特徴的な品種は、一輪でも存在感バツグン。切り花を花瓶に挿して、スタイリッシュなインテリアアイテムとして楽しんでみても素敵ですね。

※参考価格:500~900円前後(3.5号ポット苗)

3.5 アジュガ

アジュガ Ajuga/シソ科

紫のアジュガの花。ブロンズリーフ。

Nahhana/shutterstock.com

  • 学名:​​Ajuga
  • 科名:シソ科
  • 草丈:10~30cm程度
  • 開花期:4~6月ごろ

春に青紫色やピンク色の花をたくさん咲かせるアジュガ。葉色や模様もバリエーション豊かで、大人シックな銅葉は野趣あふれるガーデンにぴったり。

横に広がるように育つので、グラウンドカバーとしても大活躍。根が浅めなので乾燥には弱く、強い直射日光の当たる場所には向いていません。半日陰の涼しいところで育てましょう。

※参考価格:200~400円前後(3号ポット苗) 

3.6 バーベナ

バーベナ Verbena/クマツヅラ科

ピンクのバーベナの花が咲いている

annrapeepan/istockphoto.com

  • 学名:​​Verbena
  • 科名:クマツヅラ科
  • 草丈:10~30cm程度
  • 開花期:5月~11月ごろ

日本では一年草として扱われる品種もあるバーベナは、本来は多年草です。後者は3月から6月を中心にポット苗が出回ります。

花の形が桜の花に似ていることから美女桜(ビジョザクラ)の異名も。茎の先端にキュートな小花をつける姿からは、エレガントな雰囲気が漂います。

※参考価格:200~1300円前後(3号ポット苗)

4. まとめにかえて

一度植えれば、毎年花を咲かせてくれる多年草。少しずつ株が大きくなってゆく生長の様子や変化も楽しめます。

正しい育て方をすれば植えっぱなしでも花が咲くため、初心者でも管理しやすいのも魅力です。

お気に入りのものを大切に育てて長く楽しめるエレガントなガーデンを演出してくださいね。

LIMO編集部