「種から植物を育ててみたいけれど、なんだか難しそう」「簡単に育てられて、きれいな花が咲く植物が知りたい」このような方におすすめしたいのが、花壇やプランターに直接種をまく「直まき」ができるお花です。
直まきできるお花は、育苗ポットで育ててから定植するという手間がかからず、初心者でも育てやすいのが魅力。また、自然に近い雰囲気で育ち、苗を購入するよりもコストが安いなど、嬉しいメリットがたくさんあります。
この記事では、春に種を直まきしてきれいな花が咲く植物を5つ、種の参考価格とともにご紹介します。
1. 直まきOK!春に種をまく育てやすい花3選
1.1 ケイトウ[一年草(原産地では多年草)]
ケイトウは漢字で「鶏頭」と書き、鶏のトサカに似た花が咲く品種「トサカゲイトウ」が代表的。
ほかにも、丸く豪華な花が咲く「久留米ゲイトウ」や、ふさふさの花が咲く「羽毛ゲイトウ(フサゲイトウ)」、キャンドル型の花が咲く「ノゲイトウ(セロシア)」など、個性的な花形が多いお花です。
明るい花色が多く、花期が7~11月頃と長いのも嬉しい特徴。フサゲイトウやノゲイトウは、いくつかの花色がミックスされた種をまくと、カラフルな花壇や鉢植えを作ることができます。切り花やアレンジメントも楽しめるお花です。
ケイトウの発芽適温は25℃。種をまいたら、種が隠れるように土を被せましょう。開花後は、花に水をかけないように水やりすると、花色の美しさを保てます。肥料はほとんど必要なく、病害虫にも強い、育てやすい植物です。
※参考価格:150~450円前後(種子1袋)
1.2 ヒマワリ[一年草]
ヒマワリは、真夏に元気な花を咲かせてくれる植物。ヒマワリというと背が高いイメージがあるかもしれませんが、お庭やプランターでも育てやすい矮性の品種もあります。
八重咲の品種や、個性的な色の花を咲かせる品種など、ヒマワリのイメージを覆すような花もあるので、お気に入りを探してみてくださいね。
ヒマワリの発芽適温は20~25℃。土に1~2cm程度の深さの穴をあけて種をまき、優しく土を被せて発芽を待ちます。芽が出てから花が咲くまでは、緩効性化成肥料を月1回程度与えると元気に育ちます。
※参考価格:100~500円前後(種子1袋)
1.3 コスモス[一年草]
秋の風になびく花が爽やかなコスモス。秋の花のイメージが強いですが、品種によっては初夏から咲き始めるものもあり、夏から晩秋まで楽しめるお花です。
品種が豊富で、花色は定番のピンクのほか、白や黄色、チョコレート色などもあり、花形もさまざまです。いくつかの花色がミックスされた種をまくと、カラフルになりますよ。切り花でも楽しめるお花です。
コスモスの発芽適温は20℃前後。種まき後は、軽く土を被せて発芽を待ちましょう。日当たりと風通しのよい場所で育てると、病虫害を予防できます。
※参考価格:150~700円前後(種子1袋)