2024年2月27日に厚生労働省が発表した「人口動態統計速報(令和5年(2023)12月分)」によると、出生数は8年連続減少。75万8631人と過去最少を記録したことが分かりました。
少子高齢化は、日本の公的年金制度の正常な維持に関わる深刻な問題です。いま現役世代の人たちは、老後生活に向けての自助努力がマストとなっています。
しかし、長らく続く物価上昇により、貯蓄にまで手が回らない人は少なくないでしょう。
自分と同年代の人たちは、どのくらい貯蓄をしているのか気になるところです。
そこで本記事では、金融広報中央委員会の資料をもとに、40歳代・ひとり世帯の貯蓄額をみていきます。
また、老後生活における柱となる公的年金の平均受給額も確認して、セカンドライフを想像していきましょう。
1. 【40歳代・おひとりさま世帯】貯蓄ゼロは何パーセント?
40歳代・おひとりさま世帯で「貯蓄ゼロ」の人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」より、40歳代・おひとりさま世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【40歳代・おひとりさま世帯】の貯蓄ゼロ(非保有)の割合
- 35.8%
1.2 【40歳代・おひとりさま世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:657万円
- 中央値:53万円
1.3 【40歳代・おひとりさま世帯の貯蓄額一覧表】(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 金融資産非保有:35.8%
- 100万円未満:14.8%
- 100~200万円未満:5.9%
- 200~300万円未満:4.9%
- 300~400万円未満:6.2%
- 400~500万円未満:2.8%
- 500~700万円未満:2.8%
- 700~1000万円未満:3.1%
- 1000~1500万円未満:7.7%
- 1500~2000万円未満:2.5%
- 2000~3000万円未満:4.0%
- 3000万円以上:5.9%
40歳代・おひとりさまで「貯蓄ゼロ」の世帯は約36%です。
上記の貯蓄額には、現金・預貯金以外に株式や投資信託、債券などの金融商品残高も含まれていますので、不動産等を除く全財産と考えて良いでしょう。
年金受給開始年齢となる65歳までまだ20年以上もあるとはいえ、老後資金は一朝一夕でつくれるものではありません。
これから貯蓄スピードをあげていきたいものです。