4. 旧NISAで投資した商品は2024年以降も運用を続けられる

新NISAがスタートして以降、一般NISAとつみたてNISAで運用していた商品はどうなるのでしょうか。すぐに解約が必要なのでしょうか。

結論、一般NISAとつみたてNISAで運用していた商品をすぐに解約する必要はありません。2024年以降も一般NISAは投資した年から5年間、つみたてNISAは投資した年から20年間は非課税で運用できます。

旧NISAの概要

出所:金融庁「つみたてNISAの概要」

そのため、例えばつみたてNISAで2023年に投資した商品は2042年末まで非課税で運用が可能です。また、つみたてNISAで保有する商品は新NISAの保有上限金額とは関係ありません。

5. NISAで資産形成を始めよう

NISAは税金をかけずにお得に投資できる制度です。

例えば、年利3%で積立投資を続けた場合の20年後の資産評価額は以下のとおりとなります。

シミュレーション結果

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」を基に筆者作成

5.1 積立金額別の20年後の資産評価額

積立金額:20年後の資産評価額(元本部分)

  • 月1万円:328万円(240万円)
  • 月2万円:657万円(480万円)
  • 月3万円:985万円(720万円)
  • 月5万円:1642万円(1200万円)
  • 月7万円:2298万円(1680万円)
  • 月10万円:3283万円(2400万円)

*運用利率は年利3%とする。非課税となるのは元本1800万円の部分まで。

毎月3万円の積立投資を続ければ、20年間で985万円もの資産を築けます。元本部分は720万円のため、新NISAでの投資により265万円も資産を増やすことが可能です。

もちろん投資は運用成績が保証されているわけではないのでリスクはありますが、適切な範囲でまずは少額から資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。

参考資料

苛原 寛