株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続伸、大発会以来の上昇率

2018年2月19日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,149円(+428円、+2.0%)   大幅3日続伸
  • TOPIX 1,775.1(+37.7、+2.2%)   大幅3日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,209.2(+37.1、+3.2%)   大幅3日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:2,002、値下がり銘柄数:56、変わらず:7
  • 値上がり業種数:32、値下がり業種数:1
  • 年初来高値更新銘柄数:58、年初来安値更新銘柄数:0

東証1部の出来高は12億9,080万株、売買代金は2兆3,256億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。円高一服を受けた買い意欲が高まったものの、19日のNY市場が休場であるため様子見スタンスが強まったようです。低調な商いになった結果、出来高、売買代金ともに今年最低を記録しました。

そのような中、日経平均株価は終日に渡って大幅プラス圏での推移となりました。特に、後場に入ってから上げ幅を拡大し、大引け直前には一時+432円高となる場面が見られました。結局、大発会に次ぐ今年2番目の上昇率で引け、終値では2月5日以来の22,000円台回復となっています。

なお、TOPIXも同じような値動きとなって続伸で引けました。値上がり銘柄数が2,000を超えるなど、薄商いの中でも幅広く買いが集まったようです。

東証マザーズ総合指数は大幅3日続伸、売買代金は7日連続の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,639万株、売買代金は793億円となりました。出来高は先週末より減少しましたが、売買代金は小幅増加となりました。個人投資家の物色意欲の回復が弱く、盛り上がりに欠けた商いとなりました。売買代金は7日連続で1,000億円を割り込む低水準となっています。

ただ、売られ過ぎ銘柄に対する買い戻しが増えたことで、総合指数は+3%超上昇する大幅高となって3日続伸となりました。再び1,200ポイントを固める位置に付けましたが、出来高が少ないため、その勢いがやや弱い印象があります。

ファナックなど主力株が軒並み大幅高、ブリヂストンは一時▲4%超安の急落

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)、ファナック(6954)、ソフトバンクグループ(9984)など日経平均株価への寄与度の高い主力値がさ株が大幅高となり、日東電工(6988)やリクルートホールディングス(6098)も急騰しました。

また、トヨタ自動車(7203)、パナソニック(6752)、三井不動産(8801)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など主力株が軒並み値を上げています。

その他では、三菱商事(8058)など商社株が大幅上昇し、小野薬品工業(4528)は昨年来高値を更新したのが目を引きました。

一方、数少ない値下がり銘柄の中では、先週末に決算発表を行ったブリヂストン(5108)が一時▲4%超安の急落となったことが注目されました。

また、資生堂(4911)やアサヒグループホールディングス(2502)などディフェンシブ銘柄の一角も小幅安になっています。

新興市場では、ユーザベース(3966)が急騰して連日の昨年来高値更新となり、アトラエ(6194)やマネーフォワード(3994)も同じく連日の高値更新となりました。一方、ナノキャリア(4571)が大幅安となり、メタップス(6172)も値を下げて引けています。

青山 諭志