厚生労働省より、2024年度の年金額は2.7％のアップになると公表されました。
ただし、こちらが反映されるのは6月支給分からです。年金は前々月と前月分が偶数月に支給されるため、改定後の4月分は6月に支給されるからです。
とはいえ、実際の年金受給額が気になるという方も多いのではないでしょうか。
今回は直近の資料から、厚生年金と国民年金の平均受給額と、2024年度の金額例や年金支給日を確認します。
1. 2024年度の国民年金と厚生年金は2.7％の増額へ
まずは2024年度（令和6年度）の年金額例を見てみましょう。
1.1 2024年度の年金額の例（国民年金と厚生年金）：月額（前年度比）
- 国民年金（満額）：6万8000円（+1750円）※1
- 厚生年金※：23万483円（+6001円）※2
※1昭和31年4月1日以前生まれの方は月額6万7808円（＋1758円）
※2平均的な収入（平均標準報酬（賞与含む月額換算）43万9000円）で40年間就業した場合、受け取り始める「老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金（満額）」。
2024年度は物価高により、2.7％の増額となっています。あくまでも例ではありますが、夫婦の厚生年金は23万483円。月額で6000円の引上げは嬉しく感じるものです。
ただし、実は物価の上昇率は3.2％。年金額の引上げ率はこれを下回るため、実際には目減りとなることに注意が必要です。
2. 2024年の年金支給日【カレンダー】
では、2024年の年金支給日はいつなのでしょうか。
原則として偶数月の15日となりますが、土日祝日の場合はその直前の平日に受け取れます。2024年の支給日を見てみましょう。
2.1 2024年の支給日一覧
【2024年】年金支給日カレンダー
出所：LIMO編集部作成
- 2月の支給日：15日（12月、1月分）
- 4月の支給日：15日（2月、3月分）
- 6月の支給日：14日（4月、5月分）
- 8月の支給日：15日（6月、7月分）
- 10月の支給日：15日（8月、9月分）
- 12月の支給日：13日（10月、11月分）
2024年度の年金額は4月分から反映されるわけですが、受け取れるのは6月ということになります。
では、直近の資料では国民年金と厚生年金の支給額は平均でいくらくらいなのでしょうか。
