将来受け取る老齢年金。2月15日は年金支給日ですが、実は各都道府県によって平均額が違うことをご存知でしょうか。

地域間による賃金格差等で、将来私たちが受け取る公的年金にも大きく影響を与えているのです。

そこで今回は、各都道府県による年金受給の差について見ていき、今後迎える老後についてどのように準備していけばいいのかもあわせて確認していきましょう。

1. 厚生年金の全国平均は月額で14万円台

会社員や公務員等だった方で一定の要件を満たした方は、老齢厚生年金が受給できます。

厚生年金の全国平均は、厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると14万3973円でした。ただし、個人差や男女差があります。

〈全体〉平均年金月額:14万3973円

  • 〈男性〉平均年金月額:16万3875円
  • 〈女性〉平均年金月額:10万4878円

※国民年金の金額を含む

1.1 厚生年金受給額の個人差

  • 1万円未満:6万1358人
  • 1万円以上~2万円未満:1万5728人
  • 2万円以上~3万円未満:5万4921人
  • 3万円以上~4万円未満:9万5172人
  • 4万円以上~5万円未満:10万2402人
  • 5万円以上~6万円未満:15万2773人
  • 6万円以上~7万円未満:41万1749人
  • 7万円以上~8万円未満:68万7473人
  • 8万円以上~9万円未満:92万8511人
  • 9万円以上~10万円未満:112万3972人
  • 10万円以上~11万円未満:112万7493人
  • 11万円以上~12万円未満:103万4254人
  • 12万円以上~13万円未満:94万5662人
  • 13万円以上~14万円未満:92万5503人
  • 14万円以上~15万円未満:95万3156人
  • 15万円以上~16万円未満:99万4044人
  • 16万円以上~17万円未満:104万730人
  • 17万円以上~18万円未満:105万8410人
  • 18万円以上~19万円未満:101万554人
  • 19万円以上~20万円未満:90万9998人
  • 20万円以上~21万円未満:75万9086人
  • 21万円以上~22万円未満:56万9206人
  • 22万円以上~23万円未満:38万3582人
  • 23万円以上~24万円未満:25万3529人
  • 24万円以上~25万円未満:16万6281人
  • 25万円以上~26万円未満:10万2291人
  • 26万円以上~27万円未満:5万9766人
  • 27万円以上~28万円未満:3万3463人
  • 28万円以上~29万円未満:1万5793人
  • 29万円以上~30万円未満:7351人
  • 30万円以上~:1万2490人

このように個人差があるゆえに、都道府県によっても平均額に差が出ています。

次章では、都道府県別に厚生年金受給額を見てみましょう。