株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、一時+400円超高の場面も

2018年2月16日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,720円(+255円、+1.2%)   続伸
  • TOPIX 1,737.3(+18.1、+1.1%)   続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,172.0(+17.0、+1.5%)   続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,708、値下がり銘柄数:298、変わらず:59
  • 値上がり業種数:33、値下がり業種数:0
  • 年初来高値更新銘柄数:34、年初来安値更新銘柄数:15

東証1部の出来高は14億2,888万株、売買代金は2兆7,149億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。NY市場の続伸を好感した一方、後場に為替相場が105円/ドル台に入ったこともあり、前日以上に様子見スタンスが強まりました。売買代金は連日の3兆円割れとなっています。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。寄り付きこそ小幅高でしたが、その後は上げ幅を拡大して後場に入って間もなく一時+401円高まで上昇する場面が見られました。

ただ、その後は円高警戒感から徐々に上値が重くなり、結局はそのまま引けています。それでも続伸となり、2日間での上昇幅(終値ベース)は566円に上っています。

なお、TOPIXも同じような値動きとなって続伸で引けました。

東証マザーズ総合指数は続伸、売買代金は6日連続の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,954万株、売買代金は746億円となり、いずれも前日から減少しました。個人投資家の物色意欲の回復が弱く、盛り上がりに欠けた商いとなりました。売買代金は6日連続で1,000億円を割り込む低水準となっています。

ただ、一部の主力株が買われたこと等から、総合指数は続伸となりました。再び1,200ポイントを狙う位置に付けましたが、出来高が少ないため、その勢いがやや弱い印象があります。

トレンドマイクロが一時+13%超高の爆騰、社長交代発表の日本電産は大幅安

個別銘柄では、トレンドマイクロ(4704)が一時+13%超高の爆騰となり、終値でも+10%超高の3日続伸となりました。

また、京セラ(6971)やダイキン工業(6367)が大幅高となり、株価下落が続いていた中部電力(9502)や東京電力ホールディングス(9501)など電力株が急反発となっています。

その他では、リコー(7752)が+6%超高の急騰となったことが目を引きました。

一方、前日の引け後に社長交代を発表した日本電産(6594)が▲3%超安の大幅安となり、株式市場の大きな注目を集めました(注:永守社長兼会長は会長としてCEO職に留まる)。また、キーエンス(6861)が値を下げ、楽天(4755)も続落となっています。

新興市場では、ユーザベース(3966)が急騰して昨年来高値を更新し、アトラエ(6194)やマネーフォワード(3994)も高値を付けました。また、前日に暴落したミクシィ(2121)は大幅反発となっています。

一方、CYBERDYNE(7779)が大幅安となり、そーせいグループ(4565)やサンバイオ(4592)も大幅下落となりました。

青山 諭志