少子高齢化が進む日本において、公的年金に対する不安の声は高まる一方です。
年金保険料の納付期間延長案も浮上しています。未来を想像することが難しい中ですが、老後の生活が破綻しないよう自分で備えをしていかなければいけません。
今回は60歳代・ひとり世帯の貯蓄額と、現代シニアの厚生年金と国民年金の平均月額、また2024年度の年金額例をみていきます。
1. 【60歳代・ひとり世帯】貯蓄100万円未満は何パーセント?
60歳代・ひとり世帯で「貯蓄100万円未満」の人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」より、60歳代・ひとり世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【60歳代・ひとり世帯】の貯蓄100万円未満の割合
- 8.0%
1.2 【60歳代・ひとり世帯】の貯蓄100万円未満+貯蓄ゼロの割合
- 36.5%
1.3 【60歳代・ひとり世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1388万円
- 中央値:300万円
1.4 【60歳代・ひとり世帯の貯蓄額一覧表】(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 金融資産非保有:28.5%
- 100万円未満:8.0%
- 100~200万円未満:5.7%
- 200~300万円未満:4.3%
- 300~400万円未満:3.6%
- 400~500万円未満:2.7%
- 500~700万円未満:6.2%
- 700~1000万円未満:4.6%
- 1000~1500万円未満:6.6%
- 1500~2000万円未満:3.6%
- 2000~3000万円未満:6.8%
- 3000万円以上:16.9%
貯蓄100万円未満でみると1割未満、貯蓄100万円未満と貯蓄ゼロ合わせて3割以上となりました。
これから退職金を受け取る方もいるかもしれません。
※上記の貯蓄額には、現金・預貯金のほか株式、投資信託、債券などの金融商品残高が含まれます。