2. 東京と香港、年間降水量を比較してみると

出所:総務省統計局『世界の統計2023』を参考に筆者作成

東京の2020年・年間降水量は、1598mmとなっています。一方、香港は2359mm(1992年〜2020年の平均値)。

東京は温帯の温暖湿潤気候であり、他の地域に比べれば降水量は多い方に属します。しかし、香港は亜熱帯気候であり、東京以上に高温多湿で雨も多いのです。

日本では那覇が亜熱帯気候に属しており、香港と似た気候となっています。

3. 東京とアジアの各都市の年間降水量を比較

ここで、東京とアジア各都市の年間降水量を比較してみましょう。

出所:総務省統計局『世界の統計2023』を参考に筆者作成

アジアで降水量が一番少ないのはバーレーンのムハッラクで、91mmです。サウジアラビアの隣に位置する島国で、砂漠気候のため降水量が少ないのです。

一方、最も多いのはマレーシアのクアラルンプールで、2842mmです。東南アジアに位置し、熱帯の中でも年間を通して雨が多い常夏の気候です。

東京の年間降水量と近いのは韓国・ソウルの1418mmやラオス・ビエンチャンの1641mm。ソウルは東京と緯度が近く、似ている気候のため降水量も近いのも納得です。

ビエンチャンは熱帯の乾燥した気候であるサバナ気候のため、雨季と乾季がはっきりと分かれています。全然違う気候でも、年間降水量で比較すると近い数値になることがあるため注意が必要です。

4. 東京都と香港のGDPを比較

最後に、東京都と香港のGDPを比較してみましょう。

東京都のGDPに当たる数値(都内総生産)は約109兆円(2020年)に対して、香港は3449億米ドルで、当時のレートで換算すると約35兆円(2020年)と、3倍の差があります。

東京都の人口は約1400万人なのに対して、香港は748.1万人なので、1人当たりGDPで考えると1.5倍ほど東京都が高いことになります。

4.1 調査概要

  • 調査日:2023年12月25日
  • 調査人数:200人(全国の10~60代)

参考資料

小野田 裕太