「職場でのバレンタインは迷惑」というような声が最近ではよく聞かれるようになりましたが、まだまだうちの会社では続行だよ…という方も多いですよね。渡すあなたも貰うあなたも、効果的なバレンタインの生かし方や、あなたの印象が1日で急上昇するようなバレンタインにするためのノウハウなどをまとめてみました。

目次

1. 職場のバレンタインを仕事に生かす
2. 職場のバレンタインマナー。あなたは大丈夫?
3. 職場のバレンタインはなぜ迷惑なのか?
4. 職場のバレンタインはチョコ以外はNG?
5. まとめ

1. 職場のバレンタインを仕事に生かす


本来、バレンタインデーは恋人たちの愛の誓いの日とされて、さまざまな祝い方が今でも世界各地に存在します。

日本では流通業界や製菓業界の商業的な意図を始まりとして「女性が男性に対してチョコレートをあげる」という形で1970年代後半ごろから習慣が定着したようです。ただ、最近では、慣習化してきたその風習が「バレンタインデーなんて休みになればいいのに」「お返しの方が高くつく」「あげる方も貰う方も面倒くさい」などデメリットの方がより多く取りざたされるようになってきました。

とはいえ、どうせ職場でバレンタインのイベントをするのであれば、仕事でもメリットがあるように工夫してみるのはいかがでしょうか?それこそ面倒だなんて言うどころか、些細な機会を良いビジネスチャンスになりえる機会だと捉えることがビジネスパーソンにとって大切なことなのです。

職場のバレンタインを生かす!男性編

仕事に生かすために重要なのは、職場のバレンタインを機会と捉えることです。相手が自分にしてくれた好意に対して、素直に喜んだ様子を見せて、目を見てお礼を言ってみましょう。そしてその時にひとこと、仕事でお世話になっていることなどに対するお礼などを「こちらこそいつも色々と気を使ってくれてありがとう。〇〇の件もとても助かっています。」など、さりげなく、そして可能な限り相手に対して具体的な事例で感謝を伝えてみましょう。相手のあなたに対するイメージはぐんとアップし、円満な人間関係はもちろん、お仕事での新しいチャンスも期待できるかもしれません。

職場のバレンタインを生かす!女性編

貰う方にしてみたら「大勢のうちの一人でしょ」と思われてしまいがちなのが職場のバレンタインの難しいところ。渡す相手とあなただけの仕事上のコミュニケーションがあったならば、是非その事に触れてみましょう「〇〇の時は本当にありがとうございました。良かったら召し上がってください。」のように、短くても具体的なエピソードを準備しておくだけで、受け取った相手からの印象はぐっとアップするのではないでしょうか?

もちろん、お仕事であまり関わりのない方との滅多にない接点にもなり得ます。そういう場合もただ「ありがとうございます。」というだけでなく、「〇〇の件で活躍されているとお聞きしました。今度是非お話聞かせてください。」というような相手に対する具体的な褒め言葉を添えるだけで、あなたのお仕事の広がりやきっかけが増すチャンスとなるかもしれません。

いかがでしょうか。職場のバレンタインは、一種のコミュニケーションツールといえます。面倒なイベントだと思うのではなく、重要な役割を持った1日だと前向きに捉えて生かすことができれば、今までとは違う何かが見えてくるきっかけになるかもしれません。上手に利用してあなた自身が楽しみ、生かすことができるかどうかが、素敵な1日にできるかの最も重要なポイントといえそうです。

2. 職場のバレンタインマナー。あなたは大丈夫?

賛否あるものの、まだまだ職場でのバレンタインデーは健在だよ、という方も多いでしょう。そんな皆さんは職場のバレンタインにも暗黙のマナーがあるのをご存知でしょうか?もちろん社則のような形で公のものとして定められているようなケースはほぼ稀だと思いますが、暗黙の了解として各職場に受け継がれてきたマナーや慣習の一部をご紹介します。

バレンタインのマナー 男性編

目を合わせて「ありがとう」を伝えましょう

お返しが面倒くさい、職場の義理チョコなんて貰っても嬉しくない…そんな気持ちはあるものの、女性陣の中には「本当に喜んで欲しい」と思って準備している方もいるものです。「ありがとう」は是非相手の目を見て返してあげてください。そういうさりげない一言が、女性陣からの株を大きく上げている事もあれば、「あー、はい。」と、目も合わせず、そっけなくされたことが女性陣の間で噂になっていることも…。お返しをするかどうかは一旦置いておいて、好意に対してのお礼は気持ちよく伝えたいものですね。

チョコはすぐにいただくか、自宅に持ち帰りましょう

「どうせ皆にあげてるんだろう。」「甘いもの好きじゃないし有難迷惑。」事実、そんな方も結構いるでしょう。しかし、プレゼントを上げた側は、相手に喜んでもらいたいと思って選んでいるために、あなたの机の中に、何か月も前のチョコレートが入っているのを見たらあまり良い気はしませんよね。職場に置きっぱなしにはせず、貰ったら速やかに自宅に持ち帰るのがマナーと言えると思います。

バレンタインのマナー 女性編

手ごろな価格のものを選びましょう

職場でのバレンタインでは、高価すぎるチョコレートはかえって受け取る相手に負担をかけてしまいます。ホワイトデーの事も考えて、安過ぎず高すぎず手ごろな価格を選択するのが良いでしょう。感謝の気持ちを伝えられることが重要なようです。

渡すタイミングを考えましょう

渡す相手の多い職場では、男性陣の仕事に障りがないように、そして日頃の感謝の気持ちをちゃんと伝えられるように考える事が重要なようです。朝皆が揃った時に良い雰囲気でささっと済ませる、という方や、お昼の時間にお礼を添えながら少し時間をかけて渡す、朝から日中の外出が多い方などは夕方戻って落ち着いた時に…、など本当にそれぞれですが 、いずれにせよ、受け取る相手の事を考えて渡すのがポイントのようです。

職場のバレンタインデーのルールが未定のときはまずは周りに聞きましょう

かなり重要でありながら忘れがちなマナーがこちらです。職場のバレンタインデーを女性陣揃ってやるのか、個々でやるのか、いくらくらいのものを渡すのか?などは、先輩女性に例年の状況をまず伺ってリサーチをすること。相談をせずに一人や小グループで独断でやってしまうと、良かれと思ってしたことで思わぬ社内トラブルに発展することにも。

さりげないあなたの気遣いは、小さいようで大きくどこかで評価されているかもしれません。それが職場のバレンタインのマナーの重要さといえるでしょう。

3. 職場のバレンタインはなぜ迷惑なのか?

近年では、職場でのバレンタインが迷惑だというような記事もチラホラと見かけるようになりました。そして必ずしも迷惑だと思っている人ばかりとも限らないようです。ではなぜ、迷惑だと感じる人が目立つようになってきたのでしょうか。調べてみると、男女それぞれに理由があるようです。

男性からバレンタインデーを見ると…

  • 明らかに義理だと分かっているのに必要ない
  • お返しの用意が面倒くさい
  • 女性にお礼の言い方がよくわからないので正直困ってしまう


女性からバレンタインデーを見ると…

  • 皆がやるのに自分だけ断れない
  • 準備が大変
  • バレンタインの出費は正直バカにならない


など、それぞれに異なる理由がありました。

また、最近では、本命チョコレートで有名なベルギーの高級チョコレートを輸入販売する「ゴディバジャパン」社長のジェローム・シュシャン氏は、2018年2月1日の日本経済新聞朝刊の14面1枚を使った広告で「日本は、義理チョコをやめよう」というメッセージを掲載して、各メディアでも報じられるなど話題になりました。

ジェローム・シュシャン社長は「そもそもバレンタインは純粋に気持ちを伝える日。社内の人間関係を調整する日ではない」と、職場での本意ではないチョコレートのやりとりを控えないかと暗に訴えています。その真意は、「気持ちを伝える喜びをもっと多くの人に楽しんでほしいから。そしてバレンタインデーをもっと好きになって欲しいから」とのこと。

昨今の職場でのバレンタインイベントの一部が迷惑なものと化してしまっている理由は、義理や本命に関係なく、本意ではないプレゼントをしたり、それを分かっていて受け取らなくてはいけない心理的苦痛が一番の理由だといえるのでしょう。

4. 職場のバレンタインはチョコ以外はNG?


もともと日本のバレンタインは、製菓業界が普及させたため、日本ではチョコレートをあげる事が一般的となっていますが、海外ではもともとチョコレート以外にもプレゼントやお花など、チョコレートにこだわらず色んなプレゼントが選ばれているようですが、。最近では日本でも、甘いものが苦手な方やチョコレートに飽きたという方のために、チョコレート以外のものを選ぶ方が増えつつあるようです。

これらもまた、チョコレートと同じく、職場でのバレンタインでは価格に注意が必要です。高価すぎるプレゼントは相手にとって負担になりかねません。チョコレートと同額くらいでのプレゼントを選択する方も増えているようです。

例えば、お酒のおつまみ、など。価格は同じくらいですが、プレゼントを渡す男性の年齢層を考慮してあえて「オヤジっぽい」選択をすることで笑いが起こるバレンタインを演出できるかもしれません。

便利文具なども喜ばれそうです。どこでもメモ出来る携帯用ノートなど、貰って嬉しい文具ならすぐに仕事に生かす事もでき、重宝しそうです。

5. まとめ

いかがでしたか? 確かに職場のバレンタインが単なる面倒な会社の行事だと思えば、出費もまた辛いものかもしれません。

ですが、男女問わずビジネスパーソンとしては、バレンタインもまた1つのコミュニケーションツールとして仕事に生かして欲しいもの。自分自身が楽しむ、自分のために生かす、そんなふうに取り組むことで、億劫だった職場のバレンタインが別の意味を持つ1日に変わっていくかもしれません。あなたの今年の職場でのバレンタイン、少しの工夫でいつもとは違うものにしてみませんか?
 

 

LIMO編集部