【日経平均株価】米国発株安で大幅下落の日経平均。下げ止まりのめどは?

【株式テクニカル分析】直近しばらくはもみ合いか

米国長期金利の上昇で、世界の株式が大幅下落

2018年2月9日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より508円24銭安の21,382円62銭となりました。

ザラバでは一時、下げ幅が700円を超え、終値ベースでも2017年10月18日以来およそ4か月ぶりの安値です。日経平均は前週2月2日の終値(23,274円)と比較し、約1,891円の大幅下落となりました。きっかけは、米長期金利の上昇です。

2日のニューヨーク債券市場では、米長期金利は一時、2.85%と約4年ぶりの水準に上昇しました。長期金利が上昇すると、債券などと比較した株式の割高感が意識されやすくなります。週末2日の米国株式市場ではダウ工業株30種平均が665ドル安と9年ぶりの下げ幅となりました。

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ダウ平均の大幅下落を受けて、日本株も週初から大幅に下落。週半ばには一時、反発する場面もありましたが、結局、1週間で約8%安と、2016年2月以来約2年ぶりの下落となりました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。懸念されるのは米国発の株安の動きが世界に広がりつつあることです。

先週はダウ平均だけでなく、欧州でもドイツ株式指数(DAX)が直近の高値から9%あまり下落しました。韓国株式市場の総合株価指数(KOSPI)もおよそ5か月ぶりの安値となっています。ハンセン指数、上海総合指数など中国株も急落しています。

ではこの米国発世界同時株安が、あたかも過去の大暴落の再現になるのかというと、それもまた疑問です。

ダウ平均は5日に一時1,600ドル近くの急落で、過去最大の下げ幅を記録しました。ただ、終値では前週末比1,175ドル(4.6%)安で取引を終えています。

もちろん大きな下落ですが、ブラックマンデー(1日で22.6%)などに比べるとかなり差があります。また、安値では買い戻しの動きもあり、9日のダウ平均は前日比330ドル高と大幅に反発しています。

ただし値動きは荒く方向感がつかみにくいところです。日本株もしばらく様子を見るか、好業績企業を中心に個別株を物色するほうが安全かもしれません。

75日移動平均線を割り込む。上下に値が振れる荒い動き

先週の動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。週明け5日は窓をあけて下落して寄りつくと、そのまま陰線となり、75日移動平均線を割り込みました。翌6日も窓をあけて下落、さらに下がりました。

しかし、目先の節目となる2万1000円付近になると反発し長い下ひげを付けました。これは反転のサインです。そのとおり、翌7日には窓をあけて上昇して寄りつくと、一時、700円超高となりました。ただし、引けにかけては長い上ひげを付けて下落しました。連日、窓をあけてひげが長くなる荒い値動きの1週間でした。

中期的には上昇のトレンドだが、直近はもみ合いになることも

今週の動きはどうなるでしょうか。75日移動平均線を割り込んだことから、短期的には目線は下になるでしょう。昨年の11月以来、2万2000~2万3000円のレンジでもみ合いました。商いが積み上がっているため、現状はその下限で上値を押さえられています。

5日移動平均線も2万2000円付近で重なっています。売買戦略としてはこの付近からの戻り売りを狙っていく方法もあります。

ただし、先週の動きを見ると2万1000円付近での下値サポートも強くなっています。しばらくは2万1000~2万2000円のレンジでもみ合う可能性もあります。

先週は大きく値を下げましたが、それでも週足のトレンドラインは割っていません。その点では、中期的には依然として上昇トレンドの中にあります。下値めどが確認されれば、下げ止まりからの反発になる可能性もあります。

下原 一晃

ニュースレター

下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。
株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。