4. 年金見込額が「15万円以上」の人も注意!年金から天引きされるお金
ご自身の年金見込額を確認して「月額15万円以上」であっても、額面通りの金額が受け取れるわけではありません。
日本の老齢年金は、現役時代のように税金や社会保険料が天引きされた状態で、年金受給者へ振り込まれるため、実際に受け取れる年金額は額面よりも少なくなるケースが多いです。
厚生年金や国民年金から天引きされるお金は、下記4つとなっています。
- 所得税と復興特別所得税
- 個人住民税
- 介護保険料額
- 後期高齢者医療保険料、国民健康保険料(税)
上記のような年金から天引きされるお金は、各自治体で詳細に掲載しているところもあるため、気になる方は各自治体のホームページを確認してみると良いでしょう。
5. 老後の収入額を事前に確認!老後資金の準備も
本記事では、実は勝ち組とされている「厚生年金で月額15万円以上」を受け取る人が、どのくらいいるのかについて紹介していきました。
厚生年金として月額15万円以上受け取っている人の割合は46.1%で、半数にも満たない結果となっており、約2人に1人は将来15万円に満たない年金受給額になることが予想されます。
年金だけで老後の生活ができるとイメージしていた方は、今一度ご自身が将来受け取れる年金月額を確認しておけると良いでしょう。
もし、年金だけでは不安な場合は、今のうちから貯蓄や資産運用などを行い、老後資金の準備をしておけると老後の安心材料になるでしょう。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 総務省「家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要」
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
太田 彩子