2018年2月7日、NEC(6701)は、設置済の入退場ゲートなどで顔認証解錠を手軽に実現する「NeoFace Access Control」(税別希望小売価格120万円)を発売すると発表した。

横幅及び奥行が約15センチ、高さが約38センチのコンパクトな筐体には、顔認証に必要な顔認証エンジンと顔データベース、カメラがパッケージで格納されている。

本体自体にデータベースを保持しているため新たにサーバを導入することは不要であることや、ICカードと顔認証を組み合わせた二要素認証により、ICカードの貸し借り・盗難などのなりすましによる不正入退を抑止することもできるため、手軽に既存のセキュリティシステムのアップグレードが可能になる。

1台あたりで登録可能な人数は約5,000人、また、データベース管理サーバと連携させることで、約10,000人分のデータ登録や管理、多数台での運用も可能である。

同社は、米国国立標準技術研究所(NIST)の顔認証技術ベンチマークテストで4回連続の第1位評価を獲得するなど顔認証技術で高い評価を得ているが、そうした差別化技術の導入を容易にする今回の取り組みにより、現在、同社が注力している社会ソリューション事業の成長が加速していくかが注目される。

LIMO編集部