LIMOが2023年01月にお届けした記事から、注目の記事をピックアップして再掲載します。

(初掲載*2023年01月13日)

バラが満開に咲き誇る庭は、ガーデナーにとって憧れの的。バラの世話は難しそうと思われがちですが、季節に合わせたお手入れをしてあげると、初心者でもキレイな花を咲かせることができます。

今回はバラの休眠期である冬の1~3月に、ぜひやっておきたいお手入れを解説。初心者でも育てやすいオススメのバラも紹介します。

1~3月にやっておきたいバラのお手入れ

苗の植え付け

バラを育てたことがない初心者にとっては、冬はバラ栽培を始めるのに絶好のタイミング。園芸店には2年目を迎える大苗が出回るので、おそくとも3月中旬までには植え付けましょう。

大苗は十分生育した苗で春に開花する確率も高く、丈夫なので初心者にも安心です。地面に60センチ程度の深めの穴を掘り、根を広げながら植え込みます。接ぎ木した株元が地表から少し上に出るようにするのがポイントです。

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植え替え

鉢植えのバラは数年経つと、鉢一杯に根が伸びて根詰まりを起こしてしまいます。休眠期の冬に植え替えましょう。バラは乾燥ぎみの土のほうがよく育つので、大き過ぎる鉢に植えると多湿で弱ることがあります。

少しずつ大きな鉢に植え替えたり、根をほぐして根鉢をやや小さくしてから元の鉢に植え直したりするとよいでしょう。

冬剪定

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1月になってもまだツボミや葉を付けている場合は、体力温存のためにすべて切り落とします。ひと夏を超した株は大きく生長しているので、格好よくなるように冬に思い切って枝を短く切り戻しましょう。

冬は休眠期なので、1/2~1/3の高さまで深く剪定しても枯れる心配はありません。できるだけ伸ばしたいつるバラは、先端を少しカットする程度でもよいでしょう。

肥料

大きな花をたくさん咲かせるためには肥料が欠かせません。とくに牛ふんなどの有機堆肥を冬にたっぷり与えておくことで、土がフカフカになりバラの生長を促します。

肥料は園芸店などで市販されているバラ専用の肥料を使うと便利です。この時期に与える肥料が1年間の生育を左右するといっても過言ではないほど、冬の施肥は重要です。

水やり

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植え付けたばかりの大苗と鉢植えには、冬でも水やりが必要。晴天で乾燥した日が続いたときは、土の状態を見て適度に水を与えましょう。

根をしっかり張っている休眠中の地植え苗には、基本的に水やりの必要はありません。

病害虫対策

真冬はほとんど病害虫が発生しないので、とくに対策を施さなくても大丈夫。黒点病で落ちた葉はそのままにしておくと病原菌が残っている場合もあるので、必ず取り除いておきましょう。

3月になって新芽が出だす頃には、アブラムシが発生することもあるので気をつけてください。