3. コムラサキの育て方
3.1 栽培環境
日当たりや風通しのよい場所を好みます。ただし強い西日が当たるところは避けましょう。
やや日当たりの悪い場所でも育ちますが、花数が減るため実の数が少なくなってしまうことも。
湿り気のある土壌を好むので、水はけがよく保水性がある土に植えましょう。
3.2 水やり
水をたっぷり欲しがるので、適度に水やりすることが大切です。とくに猛暑の夏は水切れしないように気をつけましょう。乾燥し過ぎると弱ったり枯れたりする場合があります。
土の表面が乾いてきたら、タップリと水を与えてあげるとよいでしょう。
3.3 肥料
1年に1回冬に寒肥として油かすなどの有機質肥料を施します。寒肥を与えれば、とくに追肥しなくても大丈夫。肥料の与え過ぎはかえって根やけの原因になるので気をつけましょう。
3.4 剪定
枝が伸びて樹形が乱れてきたら剪定するのがオススメ。剪定時期は12~2月にかけて、葉が落ちて枝だけになった頃が適期です。
長い枝や古い枝、込み合った枝は思い切って短くカットします。
剪定でコンパクトに整えておくと株がリフレッシュされて、春にはまた新芽がたくさん伸びてくるでしょう。
3.5 病害虫
日当たりや風通しが悪いところではうどんこ病が発生しやすくなります。剪定で風通しをよくしてあげましょう。
害虫はカイガラムシやハダニが発生することも。見つけしだい早めに駆除して、被害が広がらないようにしましょう。ハダニは葉水をこまめに掛けることで発生を防げます。
4. コムラサキで平安時代にタイムスリップ
小さな紫色の実が愛らしいコムラサキ。鮮やかな紫が平安時代の貴族の装束を連想させ、気品のある艶やかな実が和の雰囲気をかもし出します。
コムラサキを見ながら、源氏物語の華やかな貴族社会に思いを馳せるのも一興かもしれませんね。
※編集部より:読者のご指摘により、写真と本文の一部に訂正を加えております。(2024/1/21 14:52)(2024/1/22 11:15)