劇場版「スラムダンク」がヒット！東映アニメーションの2023年本決算は売上・利益とも「5割増」の躍進！東映アニメーションの事業内容や平均年収・社長の経歴も紹介

「ワンピース」などで知られるアニメ制作会社の東映アニメーション。

劇場版「スラムダンク」のヒットでご記憶の方も多いでしょう。

本記事では東映アニメーションの2023年度本決算から過去の成績を振り返ります。

投資判断や就職活動の参考にご活用ください。

※出所:EDINET閲覧（提出）サイト（https://disclosure2.edinet-fsa.go.jp/WEEK0010.aspx）

1. 2024年に向けて気になるポイント

「ワンピース」「プリキュア」などの作品で知られる東映アニメーション。

また、昨年は劇場版「スラムダンク」が国内外で大ヒットしました。

そんな東映アニメーションの2023年度本決算は以下の点に注目です。

売上は前年比約153％
経常利益は前年比約153%

売上、経常利益とも大幅増となっています。

企業の収益力の指標となるEPSが313.46円から511.12円へと増加している点にも注目です。

2. 直近5年間の業績推移

最新の本決算をもとに資産状況と直近5年間の業績推移を確認します。

2.1 資産状況

総資産:1505億800万円
純資産:1145億200万円
負債:360億600万円
自己資本比率:76.1%
株主資本:1087億6800万円
大株主所有割合:89.95%
BPS(一株当たり純資産):2800.43円

2.2 業績推移

売上および経常利益の推移は以下の通りです。

＜売上推移（5年間）＞

~2023年3月:874億5700万円
~2022年3月:570億2000万円
~2021年3月:515億9500万円
~2020年3月:548億1900万円
~2019年3月:557億100万円

＜経常利益推移（5年間）＞

~2023年3月:297億9100万円
~2022年3月:188億2200万円
~2021年3月:160億4000万円
~2020年3月:164億5500万円
~2019年3月:162億6500万円

出所:各種資料をもとにLIMO編集部作成

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2.3 キャッシュフロー推移

続いて各キャッシュフローの推移を見ていきましょう。

＜営業キャッシュ・フローの推移（5年間）＞

~2023年3月:152億6000万円
~2022年3月:150億6700万円
~2021年3月:80億5000万円
~2020年3月:105億6400万円
~2019年3月:105億800万円

＜投資キャッシュ・フローの推移（5年間）＞

~2023年3月:▲29億5400万円
~2022年3月:▲153億8900万円
~2021年3月:2億9800万円
~2020年3月:▲11億3400万円
~2019年3月:▲38億8500万円

＜財務キャッシュ・フローの推移（5年間）＞

~2023年3月:▲45億4100万円
~2022年3月:▲24億6900万円
~2021年3月:▲29億3500万円
~2020年3月:▲31億5500万円
~2019年3月:▲21億4800万円

出所:各種資料をもとにLIMO編集部作成

2.4 EPS・PER・ROEの推移

最後にEPS・PER・ROEの推移を確認します。

EPSは企業の収益力、PERは株の割安度、ROEは経営効率を図る指標として活用できます。

＜EPSの推移（5年間）＞

~2023年3月:511.12円
~2022年3月:313.46円
~2021年3月:270.62円
~2020年3月:279.62円
~2019年3月:277.95円

出所:各種資料をもとにLIMO編集部作成

＜PERの推移（5年間）＞

~2023年3月:25.75倍
~2022年3月:32.44倍
~2021年3月:43.79倍
~2020年3月:18.06倍
~2019年3月:19.64倍

出所:各種資料をもとにLIMO編集部作成

＜ROEの推移（5年間）＞

~2023年3月:19.9%
~2022年3月:14.2%
~2021年3月:13.9%
~2020年3月:16.1%
~2019年3月:18.2%

出所:各種資料をもとにLIMO編集部作成

3. 東映アニメーションはどんな会社？会社概要・平均年収・事業内容を紹介

ここでは東映アニメーションの会社概要を紹介します。事業内容や平均年収が気になる方はチェックしてください。

3.1 会社概要

会社名:東映アニメーション
住所:東京都中野区中野四丁目10番1号
従業員数:900人

3.2 平均年収

東映アニメーションの平均年収(平均年間給与)は802万7381円です(提出会社単体)。

3.3 社長の経歴

名前

高木勝裕

経歴

1979年４月東映シーエム株式会社に入社
1980年10月当社に入社
2000年６月当社版権営業部長
2004年６月当社版権事業部長（役員待遇）
2006年６月当社取締役に就任当社版権事業部担当兼版権事業部長
2008年７月当社企画営業本部副本部長兼版権事業部長
2011年６月当社常務取締役に就任
2012年６月当社代表取締役社長に就任（現任）当社企画営業本部長兼経営戦略本部長
2014年７月当社企画営業本部長

出所:EDINET閲覧（提出）サイトより抜粋

3.4 事業内容

3 【事業の内容】当社グループは、当社、連結子会社7社及び関連会社3社で構成され、主に劇場・テレビ向けの各種アニメ作品等の企画・製作及び放映権等の販売を行う映像製作・販売事業、製作した作品の商品化権等に基づき当社作品のキャラクターの使用をライセンス許諾しロイヤリティを得る版権事業、キャラクター商品等を販売する商品販売事業を主な事業として取り組んでおります。当社は、2023年3月31日現在でテレビアニメ作品233タイトル、劇場アニメ作品262タイトル、その他にTVSP等を合わせまして、総コンテンツ数にして約13,500本を保有しております。 (略)
出所:EDINET閲覧（提出）サイトより抜粋

4. まとめ

本記事では東映アニメーションの決算内容と会社概要を紹介しました。

就職活動や投資の参考情報として活用頂ければ幸いです。

※記事内では営業収益や経常収益など売上に相当する用語を「売上」として統一しています。その他の用語についても同様です。

参考資料

久保田雅大

1. 2024年に向けて気になるポイント