気力も体力も十分な20歳代。キャリアアップのために転職や副業を検討している方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。働くうえでお金のことは切っても切り離せない問題ですが、20歳代でも職業や企業により年収はさまざまで、少数ではあっても「すでに貯蓄が2000万円ある」という人もいらっしゃいます。

家族も増えて本格的に貯蓄を始めてみようと思うものの、日々の生活に追われてなかなか思うように貯められないという20歳代の方も多いかもしれません。

貯蓄額の目標を立てる際に目安となるのが、同年代の貯蓄額です。自分と同年代の周囲がどれくらい貯蓄を保有しているかを知ることで、具体的な貯蓄の目標金額を決めやすくなるでしょう。

今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、20歳代・二人以上世帯で貯蓄ゼロ(非保有)の方をみていきます。

1. 【20歳代・二人以上世帯】貯蓄ゼロ(非保有)は何パーセントか

20歳代・二人以上世帯で「貯蓄ゼロ(非保有)」の人はどれくらいいるのでしょうか。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、20歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。

1.1 【20歳代・二人以上世帯】の貯蓄ゼロ(非保有)の割合

  • 35.7%

1.2 【20歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値

  • 平均:214万円
  • 中央値:44万円

貯蓄ゼロ(非保有)でみると約3.5割となりました。

2. 2024年はライフスタイルにあった準備を

これまで20歳代・二人以上世帯の「貯蓄ゼロ(非保有)の割合」と平均・中央値を確認してきました。

本格的に貯蓄を始めるうえで新NISAやiDeCoなど資産運用も対策の一つ手段です。資産運用においても目的や目標によって「合う、合わない」の問題があります。ご自身のライフスタイルにあった準備をしていきましょう。

貯蓄の一部に、新NISA制度を利用して積立投資をはじめるのも選択肢の一つとなるでしょう。これを機に、2024年のご家庭に合った貯蓄方法について考えてみてはいかがでしょうか。20歳代のうちからコツコツ準備をしていくことで、安心した老後生活を迎えることができるでしょう。

出所:金融庁「新しいNISA」をもとにLIMO編集部作成

2.1 【ご参考】20歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • 金融資産非保有:35.7%
  • 100万円未満:19.9%
  • 100~200万円未満:9.4%
  • 200~300万円未満:8.8%
  • 300~400万円未満:7.0%
  • 400~500万円未満:1.8%
  • 500~700万円未満:7.6%
  • 700~1000万円未満:3.5%
  • 1000~1500万円未満:2.3%
  • 1500~2000万円未満:0.0%
  • 2000~3000万円未満:0.0%
  • 3000万円以上:1.2%

参考資料

中沢 新