かつて「老後2000万円」が話題となりました。
現代は少子高齢化が進み、年金や物価の上昇などに対する不安が高まっており、「老後2000万円よりもっとお金が必要なのではないか」という心配が頭をよぎる人もいるでしょう。
ただし、実際に「老後2000万円」を貯蓄するのは容易ではありません。現役世代では、教育費や住宅ローンなどにお金がかかり、すでに大変な状況にあるご家庭も多いことでしょう。
「貯蓄は一体いくら必要なのか」を考えるときに、目安となるのが、今のシニア世代の貯蓄額です。
そこで今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、60歳代・二人以上世帯の貯蓄額をみていきます。貯蓄額を基に、老後に向けての準備を考えていきましょう。
1. 【60歳代・二人以上世帯】貯蓄400万円以上~500万円未満は何パーセントか
60歳代・二人以上世帯で「貯蓄400万円以上~500万円未満」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、60歳代・二人以上世帯世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【60歳代・二人以上世帯】の貯蓄400万円~500万円未満の割合
- 3.4%
1.2 【60歳代・二人以上世帯】の貯蓄400万円未満の割合
- 42.3%
1.3 【60歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1819万円
- 中央値:700万円
貯蓄300万円~400万円未満は1割未満、貯蓄400万円未満でみると約4割となりました。
2. 【60歳代・二人以上世帯】貯蓄保有世帯のみの平均と中央値はいくらか
次に、同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。
2.1 【60歳代・二人以上世帯】の貯蓄400万円~500万円未満の割合
- 4.3%
2.2 【60歳代・二人以上世帯】の貯蓄500万円未満の割合
- 27.2%
2.3 【60歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:2317万円
- 中央値:1270万円
貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、貯蓄500万円未満は27.2%。
平均は2300万円を超え、中央値は1200万円を超えました。
3. 貯蓄をコツコツ進める方法とは
これまで60歳代・二人以上世帯の「貯蓄400万円~500万円未満の割合」と平均・中央値を確認してきました。
同じ年代でも、貯蓄額に大きなばらつきがあることがわかりましたね。
確実に貯蓄を貯めていくには、毎月の給料や収入から一定額を先に貯蓄し、残りのお金で生活していく「先取り貯金」が効果的です。
初めての方でも手軽に始められる方法として、自動積立定期預金などを利用して、毎月一定額を自動で貯める仕組みを考えてみてもいいでしょう。
先取り貯金にはさまざまな種類があり、預貯金だけでなく積立投資もその一つとなります。
また、新NISAも2024年から始まりました。
これを機に、貯蓄の一環として新NISA制度を活用し、積立投資を始めることも一つの方法です。
自身に合った貯蓄方法を検討し、将来に備えてみてはいかがでしょうか。
3.1 【ご参考】60歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 金融資産非保有:20.8%
- 100万円未満:6.1%
- 100~200万円未満:5.5%
- 200~300万円未満:3.3%
- 300~400万円未満:3.2%
- 400~500万円未満:3.4%
- 500~700万円未満:5.3%
- 700~1000万円未満:6.1%
- 1000~1500万円未満:8.6%
- 1500~2000万円未満:5.7%
- 2000~3000万円未満:8.8%
- 3000万円以上:20.3%


