総務省統計局が公表している「令和2年国勢調査 ライフステージでみる日本の人口・世帯」によると、未婚割合は年々上昇していることが分かります。

2000年時点の未婚率は40歳代で男性が約20%、女性が約10%ですが、2020年時点では男性約30%、女性約20%とそれぞれ10%も増えています。

さまざまな価値観が尊重されやすくなった近年。結婚や家族のあり方などに対する考えも多様化しています。

本記事では、老後を強く意識し始めるであろう40歳代・50歳代の「おひとりさま」に焦点をあて、貯蓄額や平均支出などのお金事情を統計より覗いていきます。

1. 【40歳代・50歳代】おひとりさま世帯の平均貯蓄額と中央値はいくら?

時間もお金も自由に使える「おひとりさま」ですが、老後に対して漠然とした不安を抱えている方は少なくないでしょう。

なかでも経済的な不安は大きいと考えられます。

では、40歳代・50歳代のおひとりさまは、現時点でどのくらい貯蓄をしているのでしょうか。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」より、40歳代・50歳代おひとりさま世帯の貯蓄額を見ていきます。

1.1 【40歳代】おひとりさま世帯の貯蓄額:平均657万円・中央値53万円

《40歳代・おひとりさまの貯蓄額》

  • 非保有:35.8%
  • 100万円未満:14.8%
  • 100~200万円未満:5.9%
  • 200~300万円未満:4.9%
  • 300~400万円未満:6.2%
  • 400~500万円未満:2.8%
  • 500~700万円未満:2.8%
  • 700~1000万円未満:3.1%
  • 1000~1500万円未満:7.7%
  • 1500~2000万円未満:2.5%
  • 2000~3000万円未満:4.0%
  • 3000万円以上:5.9%
  • 無回答:3.7%

平均値:657万円

中央値:53万円