2018年1月29日、日本航空電子(6807)は2018年3月期Q3累計(4-9月期)決算を発表した。

9か月累計実績は、主力のコネクタ事業の好調等により、売上高が前年同期比+28%増、営業利益が同+105%増、親会社株主に帰属する四半期純利(以下、純利益)が同+242%増と大幅な増収増益を確保した。

一方、通期会社予想については、実績が想定を上回ったために売上高は2,500億円(従来予想2,345億円)、営業利益は195億円(同175億円)、純利益は120億円(同112億円)に上方修正された。

また、通期の市場別売上見通しについては、携帯機器市場は、北米顧客向けを中心に好調な見通しであること、自動車市場は、上半期からの堅調な需要が下期も継続する見通しであること、産機・インフラ市場は、FA関連、油田掘削関連等の好調が継続する見通しであること、などを理由にいずれも上方修正されている。

ちなみに、IFISコンセンサスに対して会社予想は、売上高はほぼインラインであるが、営業利益は上振れ、純利益は下振れとなっている。業績好調はある程度は株価には織り込み済みであった可能性が高いため、今後は、この足元の好調の持続性について注視していきたい。

LIMO編集部