今年も残るところ10日を切りました。年末年始はなにかとお金がかかる時期でもありますが、なかには早くも年明けにやってくる「お年玉」を気にしている人もいるかもしれません。実はここ数年でお年玉を取り巻く環境は大きく変化しています。
1. 【お年玉はキャッシュレスで】PayPayが調査結果を発表
PayPay株式会社によると、2023年1月1~3日にお年玉と類推される送金件数は前年同期比156%と大きく伸びており、現金ではなくキャッシュレスで渡すというスタイルが定着しつつあるそうです。
また、同社が2023年11月30日~12月4日実施した「お年玉に関する意識調査結果」では、お年玉をもらう側(15~29歳までの学生)のうち、約4割が「キャッシュレスを含むお年玉を希望」と回答。そのうち、約9割が「PayPayでもらいたい」と答えています。
キャッシュレスでもらいたい派の理由で多かったのは、「普段使うQRコード決済やICカードなどにチャージする手間が省けるから」。それに続くのが「もらうのが簡単だから」、「現金よりもお金の管理がしやすいから」。Z世代が日常生活でいかにキャッシュレス決済を利用しているのかよく分かります。
逆にキャッシュレスでもらいたくない理由としては「昔から現金でもらうことが習慣/風習だから」「ありがたみを感じにくそうだから」「現金が必要なときに困りそうだから」などが挙がっています。
あげる側のキャッシュレスであげたくない理由はもらう側と似通っていますが、あげたい理由はやや異なります。トップは「あげる相手にとって便利/使い勝手がいいと思うから」ともらう側のニーズを汲み取ったものですが、続くのは「現金を用意するのが大変だから」「ポチ袋などを用意するのが大変だから」。あげる側にとってもキャッシュレスでお年玉を渡すことのメリットは多いようです。
2. 【お年玉はキャッシュレスで】PayPayが「お年玉くじ」を開催
こうした状況を受け、PayPayは2023年12月21日~2024年1月14日で、最大1万円相当のPayPayポイントが当たるキャンペーン「お年玉くじ」を開催。PayPayのお年玉専用のポチ袋で500円以上のお年玉を送る/受け取ると、12回に1回の確率で当たるくじを引くことができます。
くじの内訳は1等が1万ポイント、2等が1000ポイント、3等が100ポイント。くじの抽選番号となるのは送った/受け取ったときの決済番号で、下5桁が一致すれば1等、下3桁が一致すれば2等、下2桁が一致すれば3等となります(付与上限は最大10万ポイント)。
当選番号は1月19日ごろにキャンペーン特設ページとPayPayアプリで発表される予定です。なお、双方が本人確認済みであること、お年玉ポチ袋を使うこと、送る側は18歳以上であることも条件になっているので、注意しましょう。
キャンペーンによってお年玉をあげる側も得するかもしれないと考えると、PayPayによるお年玉は2024年にさらに増えるかもしれませんね。
3. 参考情報
大蔵 大輔