1. お金を売る行為は違法?
現金を売る行為は違法にはなりません。ですが、個人間で売却する場合には、注意が必要です。
1.1 個人間でお金を売る行為は、法律違反になる可能性
今回のケースは、2000円のお金を3000円で売却して、1000円の利益を得ています。これは「2000円のお金を貸して、1000円の利息を取る」と同じ行為として扱われます。抵触してくる法律は「出資法」「貸金業法」の2つです。
法律では、継続して出資・貸付を行い、利益を得るためには許可が必要です。さらに、それぞれ利益の上限額が決められています。
- 出資法:貸付時の利率上限は109.5%。2000円の場合は年利190円まで。
- 貸金業法:元本10万円未満の場合には、年20%が利率上限。2000円の場合は年利400円まで。
今回のケースは、年間で1000円の利益を得てしまっているため、年利を超えます。
多くの場合に、現金を売る際にはオークションやフリマアプリを利用しています。クレジットカード決済がされるかもしれません。クレジットカードを使った現金化は危険な行為です。
1.2 マネーロンダリングになる可能性
不当な貸付はマネーロンダリングの対象になる場合があります。マネーロンダリングとは犯罪行為によって得た利益を、出処を分からなくして、正当に報酬を得たことにしてしまう行為です。
2000円札を3000円で売る行為は、資金洗浄に関与したことを疑われます。警察関係者から疑いをかけられてしまうかもしれません。