2. 【花粉対策】根本的な対策は「花粉の除去・回避」

アイロボットの調査では花粉症に悩む人の3人に1人が過酷な「重度花粉症」であることも判明しています。具体的な症状としては、「勉強や仕事、家事に支障」「夜眠れなくなった」「判断力が低下」「メンタルの不調」「服薬によるパフィーマンス低下」などが悩みの種となっています。

さらに花粉症をもたらす花粉の代表格でもあるスギ花粉症の人は他のアレルギー症状を持っていることも多いそうです。スギ花粉症に悩む人の約70%が「ヒノキの花粉症」「ダニ・HDアレルギー」「ブタクサの花粉症」を持っており、「鼻水・鼻づまり・目のかゆみがもっとも辛い」と言っており、石井先生はこれを「スギ花粉のクアッド70」と表現しました。

出所:アイロボットジャパン合同会社 セミナー資料

子供のスギ花粉症が年々増加しているという問題もあります。(鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花粉症-2020年版(改訂第9版)によると、5~9歳で30.1%、10~19歳で49.5%が発症しており、大人と変わらない発症率となっています。

同調査では遺伝の要因は大きく両親が花粉症の場合は55~60%、片方の親が花粉症の場合は30~50%が花粉症になることも確認されています。

出所:アイロボットジャパン合同会社 セミナー資料

石井先生は有効な花粉症対策として「花粉に触れる機会を減らすことが重要」と話します。厚生労働省が掲げる花粉対策にも「根本治療は原因抗原(花粉)の除去・回避」と記載されているそうです。では花粉の多い場所を避け、マスクを着けていれば大丈夫なのかというとそうではありません。

盲点となっているのが、家の中です。外から持ち帰ったり、窓から入ってきた花粉は家の床と空気中を行ったり来たりする「対流花粉」になります。現代の密閉性が高い家で対流花粉は特に脅威で、花粉同士が集まって塊になることで一度の刺激で大量に舞い上がり、花粉症の人を苦しめます。

出所:アイロボットジャパン合同会社 セミナー資料

「換気の際はレースカーテンを閉める」「布団を外干ししない」「服についた花粉は家の中に入る前に払う」などの対策がありますが、それと合わせて実施したいのが能動的に家から花粉を「取り除くこと」です。そして、そのために活躍するのが、空気をケアする空気清浄機と床をケアする掃除機です。