12月4日(月)から8日(金)のドル円相場は非常に大きく動きました。先週の相場を振り返り、今週の注目材料を確認しておきましょう。
1. 【先週のドル円相場の振り返り】12月4日(月)~8日(金)
上のチャートの通り、先週のドル円相場は、146円台からスタート。
米国の11月ISM非製造業景況指数の予想を上回る好結果や、堅調に推移する株式市場の動きを受けリスク選好の円売りが進み、週半ばにかけて147円半ばまで上昇しました。
しかし、6日(水)、米国の11月ADP雇用統計が市場予想を下回る結果に。
その他の統計の悪材料も嫌気され上値は限定的となりました。
そんな中、日本銀行の植田和男総裁が7日(木)午前の国会答弁で「年末から来年にかけて一段とチャレンジングな状況になる」と発言。
大規模金融緩和政策の修正が早まるとの見方が強まり、為替相場は大きく円高に触れ、一時、142円を割り込み約4カ月ぶりに141円台をつけました。
しかし、8日(金)夜に発表された米国雇用統計の結果が良好であったことを受け、ドルの買い戻しが進行。
円は145円近くまで下落しました。
2. 今週の注視すべき材料
さて、今週は、12日(火)に米消費者物価指数、13日(水)に米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策発表が控えています。
その他、注視すべき材料を確認しておきましょう。
2.1 12月12日(火)
- 16:00:英国 雇用統計
- 22:30:米国 消費者物価指数
2.2 12月13日(水)
- 22:30:米国の生産者物価指数
- 28:00:FOMC金融政策
- 28:30:パウエルFRB議長の記者会見
2.3 12月14日(木)
- 21:00 :英国の金融政策
- 22:15:ユーロ圏の金融政策
- 22:45:ラガルドECB総裁の記者会見
- 22:30:米国の小売売上高
2.4 12月15日(金)
- 17:15~18:30:ユーロ圏・英国 PM《速報値》(製造業&非製造業)
- 23:45:米国 PMI《速報値》(製造業&非製造業)
参考資料
和田 直子