3. 信頼関係がないと子どもは親に相談しない

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いじめ問題では子どもからの訴えがない場合、先生や親といった周囲の大人が異変を察知することが早期発見には欠かせません。

しかし、いじめられている子どもが自分の親を信頼していない、または心配させたくないと相談しないことも珍しくありません。

3.1 【実体験】筆者もいじめを受けていた

筆者も小学生時代に同級生の女の子たち数人から一時いじめを受けていました。

いじめられた理由は「ダサイのに人気のある男子と仲良く話をするから」と呆れるほどバカらしいものでした。野球や少年系のマンガが好きだということで、よく話をして盛り上がっていた様子が許せなかったようです。

今振り返っても、どうしてそんなことでと不思議でなりませんが、「気に入らない」というだけで理不尽な行動に走る人間もいるのです。

ただし、筆者は親には伝えませんでした。

子どもの勉強や学校生活にあまり関心を持たず、毎日毎日「自分たちは大変」「ヘトヘトに疲れた」と口にしている両親でしたので子どもながらに助ける存在にならないと感じていたからです。結局、担任の先生が異変とクラスメイトからの話で察知し問題を解決してくれました。

いじめ問題が起きると「まずは親に相談して」という話の流れになりますが、そういう行動に映れるのは親子関係が良好な家庭のみの話であり、コミュニケーション不足や子どもに関心のない親だと、たとえ小学生でも相談する気になりません。

ですから、我が子がいじめを受けていたら「すぐにでも気がついてあげたい」と少しでも思っているのであれば、日頃の親子関係を振り返って相談しやすい親かどうか自問自答してみてください。

子どもは親が思う以上に親のことを観察し、信頼できる人かどうか判断しています。