2. 日本郵船(9101)の2024年3月期は大幅減益の予想

日本郵船は2024年3月期第2四半期が前年同期比で減収減益となりました。経常利益以下が約8割の減益となる状況です。

厳しい業績を背景に、1株あたり配当金は前中間期350円(2022年10月の分割考慮後)ありましたが、今中間期は60円に減配となりました。

期末配当も前期末は170円でしたが、今期末は70円に減配の予想です。

3. 商船三井(9104)は2024年3月中間決算発表時に通期予想の上方修正を発表

商船三井も日本郵船と同様に、2024年3月期第2四半期は前年同期比で減収減益となり、経常利益以下は約7割の減益です。

ただし同第2四半期決算の発表と同時に、通期業績予想の上方修正を発表しました。

上方修正後も前期比で減収減益という状況は変わりませんが、減少割合は緩やかになっています。

4. 両社ともコンテナ船の減益が大きい

日本郵船と商船三井のいずれも2024年3月期は前期比で大幅な減益が予想されていますが、その要因の一つにはコンテナ船にあります。

第2四半期時点で、日本郵船はコンテナ船を含む定期船事業が前年同期比▲5199億円の減益であり、商船三井はコンテナ船部門が同▲4613億円の減益です。

両社の業績不振はコンテナ船事業の業績悪化が共通要因であり、中国の景気悪化などで業界全体として逆風を受けている、といえるでしょう。