4. 年金だけで生活するシニア夫婦の割合は4割程度

年金の平均的な受給額を確認したところで、冒頭で触れた「純粋に年金だけで暮らす高齢者」の実情を詳しく見ていきましょう。

厚生労働省が公表した「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」を確認してみると、年金を受給する高齢者世帯で「公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%の世帯」は44.0%でした。

残り半数以上の高齢者世帯は、年金だけでは足りない不足分をその他所得や個人年金などで補填している状況だとわかります。

ゆたかな老後生活には、年金以外の備えが必要になる可能性があります。実現のために老後の必要経費を洗い出し、シミュレーションすることが大切です。

今回はシミュレーションの参考として、65歳以上夫婦世帯の収支をチェックしていきましょう。

5. シニア夫婦の平均的な収支は赤字? 黒字?

総務省「家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要」をみると「65歳以上の夫婦のみ無職世帯」の支出について確認できます。

この統計結果によれば、65歳以上夫婦の平均支出月額は26万8508円。これは、国民年金の平均受給額を大幅に上回る数字です。また、厚生年金を受給する方でも、年金額によっては赤字になる可能性があるでしょう。

収入が年金だけの場合、ゆとりある老後生活の実現は難しいのが現実かもしれません。

6. 年金の目安をチェックして、早めに資金計画を立てよう

本記事では、現在のシニア世代が受給する国民年金と厚生年金の受給額を、厚生労働省の資料をもとに確認しました。

ただし、個人差があるものですので、ご自身の年金見込額については郵送される「ねんきん定期便」や電子版「ねんきんネット」などで個別に確認してみてください。

大切な老後の収入源となる年金額をベースに、老後に向けて準備を進めていきましょう。

参考資料

荒井 麻友子