株式市場の振り返り-日経平均株価は4日ぶり反落、24,000円はやや遠のく

2018年1月10日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 23,788円(▲61円、▲0.3%) 4日ぶり反落
  • TOPIX 1,892.1(+2.8、+0.2%) 4日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,293.5(+14.3、+1.1%) 5日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:969、値下がり銘柄数:1,007、変わらず:87
  • 値上がり業種数:21、値下がり業種数:12
  • 年初来高値更新銘柄数:233、年初来安値更新銘柄数:1

東証1部の出来高は15億9,260万株、売買代金は2兆7,931億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。円高進行を警戒したことに加え、年初からの“買い疲れ”が出たために商いはやや細りました。売買代金は4日ぶりに3兆円を割り込んでいます。

そのような中、日経平均株価は寄り付き直後に一時+14円高となる場面が見られたものの、その後は終日マイナス圏で推移しました。ただ、後場開始直後は一時▲94円安まで売られましたが、下値は限定的だったようです。それでも、4日ぶりの反落で引けました。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、小幅上昇を維持して引けた結果、4日続伸となっています。

東証マザーズ総合指数は5日続伸、終値は約11年4カ月ぶりの高値

東証マザーズの出来高は8,547万株、売買代金は1,453億円となり、いずれもほぼ前日並みでした。新興市場は大型株市場のような極端なリスクオンモードになっていませんでしたが、前日に続いて追随するような勢いが出たようです。売買代金も13日連続で1,000億円を上回りました。

また、総合指数も5日続伸となり、約11年4カ月ぶりの高値で引けています。着々と1,300ポイントをうかがう位置に入っていると見ていいかもしれません。

アサヒグループHDなどビール株が軒並み大幅安、楽天は6日ぶりに反発

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)や東京エレクトロン(8035)が大幅反落となり、信越化学工業(4063)も大幅安となりました。

また、アサヒグループホールディングス(2502)が一時▲4%超安の急落となったのを始め、サッポロホールディングス(2501)とキリンホールディングス(2503)も大幅安で終わっています。その他では、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)や良品計画(7453)など小売株の一角が売られたことが目を引きました。

一方、ファナック(6954)が続伸して上場来高値を更新し、日立製作所(6501)や日本電産(6594)も昨年来高値を更新しました。また、楽天(4755)が6日ぶりに反発し、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など銀行株も昨年来高値を更新したものが多かったようです。

新興市場では、そーせいグループ(4565)が続伸となり、オンコリスバイオファーマ(4588)やソレイジア・ファーマ(4597)が急騰しました。また、串カツ田中(3547)も久々の急騰となっています。一方、手間いらず(2477)は取引時間中に昨年来高値を更新しましたが、その後は売られて急落しました。

青山 諭志