2. 実付き苗をすくすく育てる〈果樹栽培5つのコツ〉
2.1 栽培環境
日がよく当たる明るい場所で、水はけのよい土壌に植えましょう。鉢植えにすると雨の日は軒下に移動できるのでオススメです。寒さに弱い品種は冬の間室内に取り込んでおくとよいでしょう。
2.2 水やり
基本的に水やりは控えめに。乾燥ぎみに育てると過日の糖度が増します。地植えにした場合は夏の高温期以外はとくに水やりの必要はありません。
鉢植えは乾燥しやすいので、土が乾いたら鉢底から染み出すまでタップリと与えましょう。
2.3 肥料
果樹栽培に肥料は欠かせません。毎年新芽が出る前に有機質肥料を施しましょう。そのほか開花後・実の生長期・収穫直後などに、緩効性化成肥料を与えます。
2.4 剪定
枝が混み合い葉も多く茂ると、風通しが悪くなって病気にかかりやすくなります。また古い枝には実が付きにくくなることも。2〜3月ごろに細い枝や古い枝を落として、全体をスッキリと整えましょう。
2.5 摘果
果実を間引く作業を摘果といい、実の数をコントロールすることで、毎年甘くて大きな実が収穫できます。小さくて傷が付いているものや形がいびつなものを摘み取って、樹木全体にバランスよく実が付くようにしましょう。