ニトリホールディングスの経常利益
同社によると、為替影響を除くと、売上高総利益(粗利益)は+116億円の経常利益の増益要因になっているとしている。
しかしながら、発送配達費は▲16・9%とコスト削減しているが、人件費を筆頭にその他の販管費が軒並み高騰している。
さらに、円安影響が▲247億円もの影響を与えており大幅な減益要因となっている。
ニトリホールディングスの通期業績予想
同社は減収要因ながら、通期業績予想を据え置いている。
それぞれの進捗率は、
- 売上高:44.7%
- 営業利益:38.0%
- 経常利益:38.7%
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:38.0%
と非常に厳しい状況である。
前述のとおり、同社は上場後34期連続での経常利益の増益達成を見込んで通期業績予想を作成しているが、上期決算を見ると通期での達成は厳しいと言わざるを得ない。
今後、通期業績予想を下方修正する可能性も考慮する必要があるのではないか。