3. 実際に不正利用の被害はどのようになっているか(2023年1月〜6月のクレジットカード不正利用発生状況)
一般社団法人日本クレジット協会が2023年9月に公開した「クレジットカード不正利用被害の発生状況」によると、2023年1月〜6月の合計は262.4億円となっています。
内訳は以下のようになっています。
- 偽造カード被害額:1.3億円(構成比:0.5%)
- 番号盗用被害額:245.7億円(構成比:93.6%)
- その他不正利用被害額:15.4億円(構成比:5.9%)
また、過去のクレジットカード不正利用被害額については以下のようになっています。
- 2014年(1月〜12月):113.9億円
- 2015年(1月〜12月):120.9億円
- 2016年(1月〜12月):142.0億円
- 2017年(1月〜12月):236.4億円
- 2018年(1月〜12月):235.4億円
- 2019年(1月〜12月):274.1億円
- 2020年(1月〜12月):253.0億円
- 2021年(1月〜12月):330.1億円
- 2022年(1月〜12月):436.7億円
2023年1月〜6月の合計は262.4億円となっていることから、2023年のクレジットカード不正利用被害額については過去最高のペースです。
4. まとめにかえて
クレジットカードの利用について「主に悪用が心配」な人が多いことがわかりました。
実際に、クレジットカードの不正利用被害については年々増加傾向にあり、なかでも「番号盗用被害額」が約9割を占めています。
セキュリティの高いクレジットカードを使うことはもちろん、万が一被害にあったときのためにも、明細のチェックは細かく行う必要があるでしょう。
参考資料
藤原 悠喜