2024年から新NISAが始まります。現行のつみたてNISAは、新NISAの「つみたて投資枠」として生まれ変わりますが、何がどう変わるのかあまり理解していない人もいるかもしれません。
つみたてNISAは年間で投資できる金額が40万円までだったり、非課税期間に期限があったりとやや使いづらい部分があります。
一方で、新NISA「つみたて投資枠」は、年間で投資できる金額が120万円で非課税期間も無期限になるなど、つみたてNISAから制度が大きく改善されることが特徴です。
本記事では、つみたてNISAからつみたて投資枠で変わる点4つをわかりやすく紹介するので、参考にしてみてください。
新NISA「つみたて投資枠」で変わる点1.年間投資額
現行のつみたてNISAから新NISA「つみたて投資枠」で変わる点1つ目は、年間投資額です。
つみたてNISAは年間で投資可能な金額が最大40万円ですが、新NISAは最大120万円の投資ができます。
その金額の差は約3倍です。つみたてNISAで投資できる金額が少ないことに不満を感じている人にとっては、嬉しい改定でしょう。
また、新NISAでは1800万円の非課税保有限度額が新たに設けられます。つみたて投資枠を利用して年間120万円の投資を15年間続けたら非課税保有限度額1800万円に達するため、それ以上新たに投資をすることはできません。
ただし、1800万円の非課税保有限度額の枠は再利用が可能です。
例えば、保有商品が1800万円分に達した後に300万円分の投資商品を売却したら、新たに300万円の投資商品を購入できます。
新NISA「つみたて投資枠」で変わる点2.非課税期間
現行のつみたてNISAから新NISA「つみたて投資枠」で変わる点2つ目は、非課税期間です。
つみたてNISAは非課税期間に20年間の期限があります。
例えば、2023年につみたてNISA口座で購入した商品の非課税期間は2042年末までです。それ以降の運用で得た利益には税金が発生します。
一方で、新NISA「つみたて投資枠」は非課税期間に期限がありません。つみたて投資枠で購入した商品は、30年後や50年後などどのタイミングで売却しても税金が発生せずに利益を全額受け取れます。
そのため、新NISA「つみたて投資枠」はより長期投資に向いている制度といえるでしょう。
新NISA「つみたて投資枠」で変わる点3.つみたて投資枠と成長投資枠が併用可能になる
現行のつみたてNISAから新NISA「つみたて投資枠」で変わる点3つ目は、成長投資枠との併用が可能になるということです。
現行のNISA制度では「つみたてNISA」と「一般NISA」のいずれか一方を選択する必要があります。しかし、新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用が可能です。
つみたて投資枠では、現行のつみたてNISAと同様に金融庁が厳選した長期投資に適した投資信託のみ購入が可能となります。一方、成長投資枠では投資信託以外にも株式やETF、REITなどさまざまな商品に投資できます。
つみたて投資枠を利用してコツコツ積立投資をしながら、別の資金では個別投資など大きな利益を狙いたいといった二刀流の資産運用が可能です。非課税の恩恵を余すことなく使いきることができるでしょう。
新NISA「つみたて投資枠」で変わる点4.制度の期限
現行のつみたてNISAから新NISA「つみたて投資枠」で変わる点4つ目は、制度の期限です。
つみたてNISAは2023年末で新規投資が終了しますが、新NISAは恒久的に制度が続きます。そのため、制度がいつか終わるかもしれないと不安を抱えながら運用する必要はありません。
積立投資で資産はどれくらい増やせるのか
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現行のつみたてNISAから新NISA「つみたて投資枠」で変わる点を紹介しましたが、実際に投資でどれくらい資産を増やせるのでしょうか。
毎月の投資金額別に将来用意できる資産額を確認してみましょう。
シミュレーション結果は以下のとおりです。なお、年率3%で運用した場合を前提とします。
【積立期間10年】積立金額ごとの資産評価額
毎月の積立額 資産評価額
- 毎月1万円 140万円
- 毎月2万円 279万円
- 毎月3万円 419万円
- 毎月5万円 699万円
【積立期間20年】積立金額ごとの資産評価額
毎月の積立額 資産評価額
- 毎月1万円 328万円
- 毎月2万円 657万円
- 毎月3万円 985万円
- 毎月5万円 1642万円
【積立期間30年】積立金額ごとの資産評価額
毎月の積立額 資産評価額
- 毎月1万円 583万円
- 毎月2万円 1165万円
- 毎月3万円 1748万円
- 毎月5万円 2914万円
当然ですが、積立期間が長く毎月の投資金額が高額なほど、将来用意できる資産額は多いです。毎月5万円の積立投資を30年間続ければ、3000万円近い資産を用意できます。
積立投資は早くスタートして長く運用することで「いま」の負担を軽くすることができます。家計に無理のない範囲で、時間を味方につけて積立投資を検討してみてはいかがでしょうか。
参考資料
苛原 寛