渋滞解消に量子コンピュータを活用、デンソーと豊田通商が実証実験を開始

2017年12月13日、デンソー(6902)と豊田通商(8015)は、カナダのD-Wave Systems社製の量子コンピュータを使い、渋滞解消や緊急車両の優先的な経路生成などを処理する世界初の実証実験を開始すると発表した。

なお、この実証実験のイメージは、1月に米国ラスベガスで開催される国際家電見本市CES2018で展示される予定。

今回の実証実験では、デンソーは量子コンピュータを用いた解析処理アルゴリズムの実装を、豊田通商はアプリケーションの実装を担当し、タイ国内のタクシー・トラック約13万台に取り付けられた専用車載器から収集される大量の位置情報を量子コンピュータでリアルタイム処理することで、渋滞解消や緊急車両の優先的な経路生成などに活用できるかを検証する。

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量子コンピュータは従来のコンピュータと異なり、膨大な組み合わせを同時に探索する計算方式を用いるため、特定の計算において従来のコンピュータの1億倍以上の高速化が有望視されている。また、クルマの自動運転社会(コネクティッドサービス)の実現には、大規模なデータをリアルタイムで処理することが求められるため、量子コンピュータの活用が期待されている。

一方で、効率よく計算するためには、量子コンピュータに適したアルゴリズム開発研究が必要とされており、今回の実証実験を通して、量子コンピュータの商用化に向けての課題が洗い出されることになる。

今回の実証実験は自動運転社会の実現に向けて大きな意義を持つと見られるため、今後も両社の取り組みを注視していきたい。

LIMO編集部

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