Googleの最新スマートフォン「Google Pixel 8」「Google Pixel 8 Pro」

Google純正の最新SoC「Google Tensor G3」を搭載し、とりわけソフトウェアアップデートを7年間提供すると発表したことが最大の注目点とも言える。

「Google Pixel 8」「Google Pixel 8 Pro」の外観とディスプレイ

ともに柔らかなシルエット、美しいメタリック仕上げと、リサイクル素材を採用している。

公式リリースより

Google Pixel 8は、輪郭のあるエッジとGoogle Pixel 7よりも小さいサイズのため、手になじみやすくなった。

リアルで鮮明な 6.2インチの「Actua ディスプレイ」は、Google Pixel 7のディスプレイよりも42%明るさが向上している。

Google Pixel 8のサテンメタル仕上げとポリッシュガラスの背面は、Hazel、Obsidian、Roseの3色で展開される。

公式リリースより

Google Pixel 8 Proの6.7インチの「Super Actua ディスプレイ」は、Google Pixel史上最も明るいディスプレイとなっている。

そのため、直射日光の下でも、ウルトラHDR画像を忠実に再現可能である。

Google Pixel 8 Proの背面はマットガラス、フレームはポリッシュ仕上げのアルミニウムになっており、Bay、Obsidian、Porcelainの3色で展開される。

さらに、Google Pixel 8 Proの本体背面には、新たに「温度センサー」が搭載されている。

対象物をすばやくスキャンして温度をチェックすることができ、鍋や、温かい飲み物の温度確認などに活用可能である。

他のスマートフォンにはない、非常に特徴的な機能である。

「Google Pixel 8」「Google Pixel 8 Pro」のカメラ

アップグレードされたカメラシステムを備えており、驚異的な写真と動画の品質に加えて、革新的な編集ツールを提供する。

Google Pixel 8 Proのすべてのカメラがアップグレードされ、メインカメラが低照度環境でより良い写真や動画を撮影できるようになった。

また、大型のウルトラワイドレンズはマクロフォーカスがさらに向上し、望遠レンズは Google Pixel 7 Proよりも56%多くの光を取り込み、光学的な品質で10倍の写真を撮影できる。

さらに、プロ設定が加わり、シャッタースピード、ISO、ズーム範囲全体での50MP画質などの設定を使用して、クリエイティブな撮影が可能となる。

前面カメラにはオートフォーカスが搭載され、Google Pixelで最高の自撮りを撮影できます。

Google Pixel 8も、同様にアップデートされたメインカメラに加え、マクロ フォーカスを可能にする超広角レンズも搭載されている。

「Google Pixel 8」「Google Pixel 8 Pro」の編集機能

【画像編集】

「ベストテイク」は、ユーザーが実際に撮影した写真をもとに、撮りたいと思っていた写真へと仕上げてくれる。

オンデバイスのアルゴリズムが、一連の写真から得た被写体となる人の顔をまとめて、全員の最高の表情が収まった一枚の写真にする。

Googleフォトの編集マジックは、生成AIを活用して「本来撮影しようとした瞬間をとらえられる写真」を作成する新たな試験的な編集体験機能となる。

数回タップするだけで、被写体の位置やサイズを変更したり、背景をより際立たせることもできる。

【動画編集】

「音声消しゴムマジック」は、風の音や街の喧騒など、動画内の気が散る音を簡単に軽減できる。高度な機械学習モデルを使用して音をさまざまなレイヤーに分類し、音量を制御できるようにする。

さらに、Tensor G3とGoogleデータセンターを組み合わせて、動画に最先端の処理を施す「動画ブースト」を今後提供する予定である。

色、照度、手ぶれ補正、粒状性を調整することで実物を撮影したかのような動画を収めることが可能となる。また、動画ブーストは、ビデオ夜景モードが搭載されており、低照度下でのスマートフォンの動画画質を向上させる。

公式リリースより

「Google Pixel 8」「Google Pixel 8 Pro」の効率化機能

公式リリースより

様々な言語に対応した音声入力アシスタントと、レコーダー機能が刷新された。

言語設定を手動で変更する必要がなくなり、自動で発話している人の言語を検知し、その言語で音声入力することができる。

「Google Pixel 8」「Google Pixel 8 Pro」のセキュリティ

Google Tensor G3は、Titan M2セキュリティ チップと連携して個人情報を保護し、高度な攻撃に対する耐性をさらに高める。

また、顔認証ロックが最高レベルの「Android 生体認証クラス」に適合し、Google ウォレットなどの銀行や支払いアプリが利用できるようになった。

さらに、ソフトウェアアップデートも大幅に進化し、Google Pixelでは初めて7年間のソフトウェアサポート(OSアップグレード、セキュリティアップデート、定期的な新機能アップデート)が提供される。

Galaxy(Samsung)やAQUOS(シャープ)などが積極的なアップデート方針を打ち出していることから、GoogleとしてもOS提供メーカーとして長期間のサポート対応にしたのであろう。