3.投資先の絞り込み

新NISAのつみたて投資枠を利用するならば、金融庁の基準を満たした投資信託を積み立てることになります。

投資信託の運用方針やベンチマーク(運用の目安とする指数)などは商品によって異なるため、事前に投資先を検討しておきましょう。

「全世界株式」「米国株式」「先進国株式」「新興国株式」「国内株式」を投資対象とするものや、株式や債券などを複合的に組み入れた商品など、多くの商品が存在します。

投資対象とする資産や銘柄によって期待リターンやリスクが異なるので、自身の投資方針に合った商品を見極めておきましょう。

【新NISA】積立投資でリスク軽減の対策をするためには

積立投資で失敗しないためには、なるべく長期間、粘り強く積み立てを続けることが大切です。

【図表2】のように、20年以上の長期積立であれば、年利2~8%の範囲内に収れんするといったデータがあります。

あくまで過去実績であり今後どうなるかはわかりませんが、保有商品の基準価額が下落傾向にあるなど、途中で売却したくなるタイミングはあるかもしれませんが、我慢強く積み立てを続けることも大切でしょう。

また、積み立てる投資信託の保有コストを確認することも大切です。投資信託の保有期間中は信託報酬などの費用が差し引かれるので、長期保有の場合は費用負担が大きくなります。

新NISAのつみたて投資枠で購入できる商品は信託報酬が一定水準以下のものに限られますが、対象商品の中でも差があります。商品選びの際は、信託報酬などの保有コストを必ず確認しましょう。

自分に合った無理のない投資計画を立てよう

今回解説したように、積立投資は長期間続けることが大切です。

途中で売却せずに済むよう、毎月の積立額は無理のない範囲で設定し、自身の投資方針に合った金融機関や商品を選択しましょう。
 

参考資料

加藤 聖人